料理教室に参加した女性たちにエディブルフラワーを用いた料理の感想を聞いたところ、いろいろな回答があった。

「きれいで、香りがあり、食欲をそそられます」

「部屋に花があるだけで気持ちが和みますが、癒やし効果がある花を食べることでもっと嬉しくなるし、体も喜ぶような気がします」

花そのものには芳しい香りこそあれ、ハーブと違い飛びぬけた味はない。だからこそ上質なオリーブオイルをかけて食べるなど、シンプルな料理との相性がいいと宮崎さんは説く。

食いしん坊な私は、食べられない花には金輪際興味がなかった。けれど、料理にエディブルフラワーが添えられているときれいだと思うし、感動すら覚える。

「花は、幸せな気分にしてくれるだけではありません。ビタミンなども多く含まれ、美容にも効果があることが近年わかってきました。たとえば、ビオラは繊維質が多いお花で、クセがなく、レタス感覚で食べられます」と教えてくれたのは、hachi.さんだ。

hachi.さんはフードフラワーコンシェルジュであり、日本フードフラワー協会の会員でもある。自身で花を食べる食事会を企画したり、宮崎さんのような料理研究家が主催する料理教室の手伝いもしている。

食卓に彩りを添えるだけでなく、健康にも美容にも効果が期待できそうなエディブルフラワーをぜひ使ってみたい。エディブルフラワーは農薬を使わず、可食用に栽培されている。同じ花でも花壇の花や、花屋の花は食べられないので注意したい。

エディブルフラワーを生産する新潟の農家では、花とハーブが入った塩やフラワー&ハーブティー、フラワーティーも製品化している。エディブルフラワーも含め、すべて髙堂オリーブオイルで購入できる。

左からフローラ&ハーブソルト(セージ&タイム)、フローラ&ハーブソルト(ローズマリー)、フローラソルト(ビオラ)の他、フローラ&ハーブソルト(ジニア)&ミントが新しく仲間入り(すべて10g756円)。
フラワー&ハーブティーは、ゼラニウム(上)、マリーゴールド、シダレノボタンの3種類(すべて648円)。フラワーティーは、ストロベリー入り(下左)、気まぐれフラワーティー(マリーゴールド・下右)の2種類(共に972円)。

次回のエディブルフラワーを使った料理教室は、4月12日(火)。費用は6000円(要予約)。

川崎市高津区久本1-16-21フィオーレの森内
044-577-3523
営業時間 14時~18時(日曜?17時)
定休日 月、火、水曜日

髙堂オリーブオイルと同じ敷地内にある「天空のサロン ルシェール」でもフローラ&ハーブソルトとフラワー&ハーブティー、フラワーティーを販売している。

川崎市高津区久本1-16-30 フィオーレの森 パレス・ド・レオナール204
044-820-6217
営業時間 9時半?20時
定休日 火曜

東京五輪開催前の3歳の時、亀戸天神の側にあった田久保精肉店のコロッケと出会い、食に目覚める。以来コロッケの買い食いに明け暮れる人生を謳歌。主な著書に『平翠軒のうまいもの帳』、『自家菜園のあるレストラン』、『一流シェフの味を10分で作る! 男の料理』などの他、『笠原将弘のおやつまみ』の企画・構成を担当。