“褒めて育てる”子育てが大流行ですが「子どもを褒めすぎると天狗になってしまうのではないか」「うぬぼれるのではないか」と心配になってきませんか?また、反対に褒めなければ、どうなってしまうのでしょうか。

一人で育つ子になる テキトー母さんのすすめ』の著者の立石美津子がお話します。

“天狗になる”“いい気になる”“うぬぼれる”“思い上がる”“調子に乗る”どれもこれも嫌な言葉ですよね。子どもに「偉いね」「立派だね」「すごいね」と褒めすぎて育てた結果、将来、「なんだか嫌な人」になってしまったら困りますよね。

一見悪い言葉も裏を返せば良い言葉

うぬぼれる

 “うぬぼれる”を辞書で引くと“他人がどう思おうと、自分で自分をすばらしいと思う意”と出てきます。漢字でも“自分に惚れる=自分に惚れる”と書きます。良くない意味に使われる言葉ですね。

けれども“自分が大好き”なのはちっとも悪いことではありません。反対に“自分のことが嫌い”だったら毎日がハッピーではなくなってしまいます。

調子に乗る

褒めることによって調子に乗ってしまう“と心配するママがいます。でも、調子に乗ることはとても良いことです。

テストの結果をほめちぎった結果、嬉しくなって更に頑張って勉強するようになれば却ってよいくらいです。

エネルギーが沸いて、自分の力以上のものを発揮できるようにもなります。

反対に素直な自分の気持ちを表したのに「調子に乗るんじゃないよ」と釘を差されてしまうと、「手放しに喜んではいけないんだ」と思い、自分の感情に蓋をする変な癖がつき、挑戦意欲もなくなってしまいます。

いい気になる・天狗になる

良い結果を得られて“天狗になる”“いい気になる”のも悪くはありません。鼻高々になって気分がよくなると自信がつきます。

反対にダメ出しばかりされていたら「ああ、僕はやっぱりダメなんだ」と気力を失ってしまいます。

思い上がる

“思い上がる”の意味は自分の能力を実力以上だと過信することです。でも、人は過信することで実力以上の力を発揮します。

「どうせ失敗するに違いない」と思って行動すると本当にうまくいかなかったりしますが、「きっと成功する」と思うと120%の力が出たりします。

例えば平均台の上を歩くとき「落ちてしまうに違いない」と恐る恐る歩くと脳は“落ちる”という言葉が印象付けられて、本当に落ちてしまいます。けれども「絶対に向こう岸に渡れる」と暗示をかけると、ふらつかないで渡れます。

プロゴルファーは最後の優勝を決めるパットのとき「入らないかもしれない」とか「失敗しないように」と絶対に思わないそうです。「必ず入る」と自分に暗示をかけるとスルスルとボールが穴めがけて転がっていくのです。

メンタル面が重要なオリンピック選手も「絶対にメダルを取る」とインタビューでよく言っていますよね。

だから、思い上がって過信することは悪いことではないのです。