どうすればよいのか、解決策
では、親としてこんなときはどうすればよいのでしょうか。それは共感です。
子ども「○○君が僕のこと叩いた」
お母さん「そうなんだ、○○君に叩かれたんだ。それは痛かったね」
こう返してやるだけで「ああ、お母さんに自分の辛い状況をわかってもらえた」と子どもの心は軽くなります。そして、自ら「○○君に自分で『叩かないで』と言いに行こう」「明日は自分で先生に言いつけに行こう」など解決策を考えるようになります。
苛めでなくても同様です。
例えば、小学生の子どもがが「宿題多くて嫌になっちゃうよ~」と言ったときのありがちな親の反応
- ×「先生に連絡して、宿題少なくしてもらうようにママから言ってあげる」の同情系
- ×「そんなこと言わないでサッサと宿題やりなさい!」の命令系
- ×「勉強できないからじゃあないの?そのうち落ちこぼれるよ」の脅迫系
子どもは「宿題をやらない」と言っている訳ではありません。「宿題が多くて嫌な気分になっている」と言っているだけです。
そんなときは「宿題多くて嫌になっちゃうんだね」と子どもの言葉を“オウム返し”すればよいのです。これで、子どもの気持ちに寄り添っていること、共感していることになります。そうすると「だから、サッサと終わらせよう」自ら言うかもしれません。
回答を欲しがっている訳ではなく共に感じてほしいだけなのです。
わかってもらえただけで、子どもは安心する
大人もわかってもらえる仲間がいるだけでなんだか安心しますよね。
夫の帰宅後奥さんが「隣の奥さんがああ言った、こう言った」「幼稚園でこうだった、ああだった」と妻が愚痴をこぼすと、男の人は「で、どうしたんだ?」と結論を求めてきますよね。でも、妻は聞いてもらいたいだけ、解決策を求めている訳ではありません。
子どもも同じです。
嫌な思いをして暗い顔をして帰ってきた時もまず、悲しい気持ち、辛い気持ちを聞いてあげましょう。