子どもが言葉を覚える過程って理屈ではありませんよね。

親が使っていれば真似して自然に使うようになってきます。

そこで、今日は、1人でできる子が育つ テキトー母さんのすすめ』の著者の立石美津子が、“幼い子ども時代から教えたい敬語の使い方あれこれ”についてお話しします。

ママが間違えると子どもも恥ずかしい!「体内辞書」って?

幼児期からの言語環境で子どもは様々な言葉を獲得していきます。「やばい、まじ、超」のシンプルセンテンスだけが飛び交う貧弱な言語環境の家庭で育った子どもは当然のようにそれらを真似して使うようになります。

けれども、ご飯を食べているとき親が丁寧な言葉で「これ美味しいね」「とても大きなピザだね」と使っている家庭で過ごしていた子どもはどんな風に育つでしょう。

周りの友達が「これマジ美味しい」「でっかいピザだね」と思わず叫んだとき、友達関係性を維持するためにつられて「まじ」「やばい」と流行り言葉の一つとして使うこともあります。

でも、無理して合わせているだけなので心の中では違和感を感じていたりするものです。これを“体内辞書”と仮に名付けてみました。

その中で日本語の中で難しいと言われている“敬語”も幼児期から親が使い、子どもの中に辞書を作ってしまいましょう。

テスト! この文章に違和感がありますか?

以下の文章を読んで「なんだか変だな」と感じますか?

更にどこがおかしいかわかりますか?

気が付く人は体内辞書がある人なのかもしれません。

 ◇あなたはいくつ気付ける?
「ママが間違えやすい
敬語10」

(1)「先生が申されたように」とママ友が先生に向かって喋っている

(2)「○○先生がおっしゃっておりました」とママ友が先生に話している

(3)「校長先生がお越しになられました」

(4)ファミレスの店員が「どちらを食べますか」と言った

(5)レストランの店員が「何をお召し上がりになりますか」といった

(6)予約をした店に行ったら「鈴木様でございますね」と声をかけられた

(7)イベントでスタッフらしき人に場所を尋ねたら「受付で伺ってください」と言われた

(8)保育園に電話をしたら保育士から「佐藤園長は外出していらっしゃいます」と言われた

(9)店員から「お連れの方はもうお席にこられています」と案内された。

(10)問い合わせの電話をしたら「恐れ入りますが名前を教えてください」と言われた