子どもの前で使いたい敬語

では、子どもに正しい敬語を教えるにはどうしたらよいのでしょうか。

幼い頃から「あれこの使い方変だぞ」と感じることができる“体内辞書”を確立するためには子どもの前で話す親の言葉を次のように言い換えましょう。

 ×先生が来たね

→○先生がいらしたね。いらっしゃたね。お越しになったね。

 ×先生が言っていたでしょ

→○先生がおっしゃっていたでしょ。

 ×これ誰にもらったの

→(目上の人からもらったような物の場合)○これ誰に頂いたの

 ×△△さんのお母さまは予定通り行きますか。

→(PTA会長やママ友のお母さまなど同じ立場ではない人に話をするとき)○△△さんのお母さまは予定通りお出かけになりますか?

×この記念品は園長先生からもらったのよ

→○この記念品は園長先生から頂いたのよ

まとめ

ある青年の話。就活のため面接試験の受け答えの練習をしていました。「こういう質問にはこう答えよう」と練習に練習を重ねていたのですが、面接官からの予想外の質問に思わず口から出てしまった言葉。

「マジッすか!」敬語って一朝一夕に身に付くものではないのでこうなってしまうのですね。

届いたのは「残念ながらこの度はご希望に沿うことができず不採用とさせていただきます。今後のご活躍を心よりお祈り申し上げます」の不採用のお祈り手紙でした。

 

子どもには“丁寧語”“尊敬語”“謙譲語”の3つの使い方を理屈で教える必要はありません。周りが使っていれば自然と身に付きます。今日から子どもの言葉の教育のためにちょっと意識して言葉を使ってみましょうね。

ママ自身も敬語の勉強になりますよ。