音楽がもたらす、意外な効果

脳医学者がピアノをおすすめする理由はこちら。

「脳は、体の動きを司る領域、視野を司る領域、音を司る領域、言語を司る領域など、だいたいのエリアごとに動きが決まっています。
そのたくさんある領域の中で、実は、音を司る領域と、言語を司る領域は、非常に近いところにある、というより、ほぼ重なっているのです」

つまり、楽器を演奏することで、言語の領域にも良い効果をもたらすことが考えられるのです。なかでも、3、4歳など言葉を覚えるころに一緒に音楽を始めることで、より刺激を与えることができるのです。

また、「音楽は、将来的に外国語を習得したいときにも役に立つ」というのが、瀧さんの持論でもあります。

瀧さんの体験では、これまで出会ったバイリンガルレベルで英語を操る人は、子どもの頃にピアノを習っている人が多いように感じるとのこと。

「“L”と“R”、“B”と“V”などの発音の違いを聞き取る『耳の力』は、第二言語として英語を習得する上では必須です。その基礎を、幼い頃の音楽教育によって身につけておくことは、後のスムーズな英語習得につながります」

これは何とも嬉しい情報ですね。この理論でいくと、英語だけでなく、多くの他国語を学ぶ時にも生かされそうです。習っている時だけ生かされるスキルではなく、こうやって後々役立つものを親が選んであげるのも良いことですね。

いかがでしたでしょうか。初めての習い事に楽器、特にピアノがおすすめな理由について考えてみました。

特にその頃のお子さんは感受性が強く、音感やリズム感を得るのにマッチした時期だとも言えるでしょう。ピアノを習っている全ての子が東大に入れるといのは早計ではありますが、ちょっと気になる関係性ですね。