没頭する飯豊まりえに影響を受けた

――映画の見どころを教えてください。

窪田:僕は個人的に、(キラ役の)飯豊まりえちゃんを観ていただきたいな、と思っていて。

どんな時も一番現場にいて、キラとしての葛藤というものもあったと思います。没頭して演じている彼女を見ていて、お芝居をまだ初めたばかりとお聞きしているんですけど、なんかすごく懐かしい気持ちになったりして。

やっぱり場数を踏んでくると慣れてくる部分がどうしてもあって、だんだんその人の枠、型が決まってきちゃうと思うんですね。それを僕自身、今とても壊したいと思っているんですけど。

一途にキラという目線から零への愛情だったり、女性を象徴するキャラクターを演じきって、ドラマの時は本当に女の子の顔をしていたのが映画では1人の女性となっていて。

彼女自身が3か月ですごく変わっていったのを目の前で見させてもらっていたので、零と牧生の間で板挟みになっている彼女の頑張りや、すごく女性を勇気付けるキラというキャラクターをぜひ観ていただきたいと思います。

――飯豊さんの演技や姿勢に影響を受けて窪田さん自身が変わった部分や気づいた部分はありますか?

窪田:僕自身、いつも初心を忘れないようにしていて。

まだ振り返るには早すぎるんですけど、芝居を始めてもう少しで10年で、純粋に芝居を頑張りたいっていう想いを改めて目の前で見させてもらった気がします。その頑張り方だったり、見せつけられたものがあって、彼女のあの頑張りに応えなければ申し訳ないなっていう気持ちになりました。

――では、意外と引っ張って行ってもらった部分もあったんですか?
 

窪田:そうですね。だから本当に一番の主役は彼女じゃないかなっていうのは試写を観た時からずっと思っていて。零と牧生が暴れれば暴れるほど、彼女が板挟みになって、その暗闇の中でまっすぐ一筋の光を見つけて頼りない手綱を掴んでいく。

そういう姿勢に飯豊さんが本当になっていたので、憑依型だなと思いましたね。

――ありがとうございました!

ちなみに、「どんな手を使ってでもしたいくらい好きなことは?」という質問に、「洗車したいですね」と答えた窪田さん。「時間があれば1週間に1回は洗車したい」「雨が降る前に洗車してワックスコーティングするべき」など、車好きな一面も覗かせました。

そして、ニュートラルな気持ちで演じるという窪田さんですが、猟奇的な牧生の姿はさすが! 共演したキャストからは鳥肌がたったという話も。

牧生の純粋がゆえの真っ直ぐな姿を劇場で確かめてください!

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