どうして食べ物が気管に入ることがあるのか

喉の奥には食道と気道があります。

人が食べ物を飲み込むと食道の蓋のような部分が自動的に開いて胃に食べ物を送り、気道の蓋はしまります。反対にお喋りするときは食道の蓋が閉まり、気道の蓋が開きます。

参考:気道と食道の位置関係(エルメッド エーザイ株式会社)

ところが口に食べ物を入れたまま、走ったり、踊ったり、大声を出したり、大笑いしたり、子どもを驚かせたりすると食道だけではなく気道も開いてしまいます。

そのとき、誤って食べ物が気道に侵入してくることがあります。大人なら、むせて咳をしてなんとか異物を出すことができますが、子どもの場合は、ご飯やうどんやパンなどの柔らかいものが入り、詰まり死に至ることもあります。

実際に度々、そんな事故が起きています。更に小学生でも大人でも食べ物による窒息事故は起こっています。

ですから、マナーや見た目だけではなく、自分の身の安全のために次をしっかりと教えていきましょう。

  • 口に食べ物を入れたまま喋らない、お話しするときは一度飲み込んでから話す。
  • 食べるときは座って食べる

マナーの面でも

大人同士でも一緒に食事をして口に食べ物を入れまま、お喋りする人って凄く嫌ですよね。自分の顔に相手の唾液にまみれた食べ物が飛んでいきたら不快ですよね。

きっと幼い頃から「食べ物をごっくんと飲み込んでからお話ししようね」と躾けられていないので、大人になってもその悪習慣が残ってしまっているんでしょう。

子どもが口に物を入れたまま「あのね、今日ね・・・」と言い出したら「お話しするときは食べ物をごっくんと飲み込んでからお話を始めてね、そうしない息が出来なくなって苦しくなるからね」と言いましょう。

歩き食べをしたら「座って食べましょう」と言いましょう。

まとめ

立派な根拠があったのですね。万が一、喉に詰まったらお腹を押して背中を叩きましょう。そして救急車を呼びましょう。

応急手当については消防庁のホームページに書いてありますよ。