一度始めた習い事。でも、もし途中で子どもが「やめたい」と言い出したらどうしますか?
子どもの意思を尊重して辞めさせていいのか?はたまた、“やめ癖”が付いてしまい甘やかしになるので、初志貫徹した方がよいのか悩みますよね。
『1人でできる子になる 「テキトー母さん流」 子育てのコツ』の著者の立石美津子がお話します。
辞めたくなる原因と対策あれこれ
1.親の意思だけ入会させたケース
子どもが「僕は野球がやりたい!」と強く望んでいるのにも関わらず、「私(=母親)がサッカーファンだから」とか「ママ友の子どもがほとんど入会させているから…」とか「道具の準備や親の応援が大変だから」の親の一方的な希望や都合で、野球ではなくサッカーをやらせた場合どうなるでしょう?
もしかしたら直ぐに嫌になってしまうかもしれません。
子どもが「やりたくない」と言っていることを強要したことが、もしかして、最初から間違った選択だったのかもしれませんね。
初めは興味がなくても、親の言うことに従って始めてみたら、案外好きになったというケースももちろんありますが、そうではない場合は一端、退会させた方が賢明かもしれません。
2.子どもの意思で始めたケース
前記とは反対のパターン。親は入れたくなかったけれども、子どもが「水泳やりたい」「バレイ習いたい」「ピアノやってみたい」と言い出して始めたケースです。
習い事はいつも楽しいとは限りません。体調が優れなかったり、他に強い興味のあるものが出てきたりした場合「やめたい」と言い出すことがあります。
この場合、原因究明をする必要があります。例えばスイミングの場合…
- 泳ぐことが苦ではないけれど、更衣室で意地悪する友達がいるから、もう行きたくない。
- 友達の家に行ってゲームをしたいから、行きたくない。
- レベルの高いクラスに入れられてしんどい、コーチからの要求が厳しすぎるから嫌。
- 行く途中の道で吠える犬がいて、それが恐怖で嫌。
などの水泳そのものとは全く関係のない理由もあったりします。
習い事そのものが嫌なのならば辞めるのも方法ですが、その他の理由の場合は嫌がる原因を取り除くことが先決です。子どもに「なぜ、行きたくないのか」子どもの話にじっくり耳を傾けてみましょう。
その時はくれぐれも親から「やめてはならない光線(=ビーム)」を目線で送らないで「やめる選択をしろとも、続ける選択をしろとも親は強要していませんよ」の姿勢で、子どもの言い分を聞いてやりましょう。そして続けるか、止めるか子どもに選択させましょう。