直ぐに辞めると“やめ癖”がつき、忍耐力のない子に育つ?
人生経験の短い子ども。子どもだけの意志に振り回されないで、習い事を始める時も人生の師、先輩である親が「小さい時にこれこれこういうことをやらせておくと、将来の財産になる」と考えて始めることは大事な姿勢です。
そうなると、“嫌だからと直ぐに挫折してやめる”ことを繰り返していると“やめ癖”がついてしまい、“忍耐力”“我慢強さ”“やり遂げる力”が付かないように親は思ってしまいます。入会時に払った入会金、教材費も実際、無駄になってしまい、もったいないですよね。
でも、嫌がる子どもに無理してやらせることにより、英語、体操、水泳、文字を書くことが大嫌い人なってしまったら元も子もありません。嫌々取り組むと成果も上がりません。“何が何でも継続させる”ことにこだわらないで、一旦辞めてみるのも一つの選択かもしれません。
“我慢強さ”は欲しいおもちゃを買ってやらない、スーパーでダンゴ虫のように「お菓子買って」と騒いでも買ってやらないことなど、日常生活での親の姿勢で十分、身に付いていきます。習い事で忍耐力を付ける必要はないかもしれませんね。
「一度始めたことは絶対に続けさせる」というポリシーもある程度は必要ですが、嫌なことを無理に続けさせるデメリットもあります。
習い事は一度辞めても又お金を払えば再入会できます。緩く考えましょう。
連れだってトイレに行く子ども達
保育園で仕事をしていると出会う場面です。
誰かがトイレに行くと、自分はそうでもないのに、なんとなくトイレに行きたくなって真似します。「僕おしっこ」と誰かが言ったら「僕も、私も」と席を立ち、連れだってトイレに駆け込みます。
習い事を始めるときも辞めるときも「よそはよそ、うちはうち」というぶれない方針もなく
「仲良しの○○ちゃんがバレエを始めたからうちも」「○○ちゃんが退会するからうちも」と同じような状態になっていることはありませんか?
親自身が習い事を始める明確な目的意識がないため、周りに釣られて衝動的に行動してしまうことってありますよね。子どもも「お友達と一緒だから」と始めたけれど、そのお友達がいなくなると「やめたい」と言い出したりします。
結果的に習い事のハシゴをして何も身に付いていないタイプ、汗水垂らして働いたお金を無駄に使うことにならないようにするには、「どうしてそれを始めたいのか」習い事を始めるとき、親子でしっかり話し合ってから入会することが大切ですよ。