ママがHSPだとどんなことが起きる?

次に、ママがHSPだと実際にどんなことが起こるか、いくつか挙げてみます。

1 ママ友づきあいが苦手で苦労する

子育てをしていて避けて通れないのが、ママ友とのおつきあい。無防備にしていたり、必要以上に普通を装おうとしていると、非HSPのママになにげなく言われたひと言に心折れることも。

繊細さんは、基本的に他人といると疲れてしまいます。特に、ガツガツ行くタイプの人と一緒にいると、エネルギーを消耗するような感覚になるのです。

相手の言葉以外にも、表情や声のトーン、声の大きさ、さらには感情まで、あらゆる情報を細かに受け取りすぎる繊細さん。

他のママがそれほど疲れていなさそうにみえると、自分がおかしいのかしら、と自分を責めてしまいがち。その結果、「鈍感力を身につけなくては」「でもできない」とまた自分を責めるループにはまると最悪です。

2 子どもの気持ちに共感しすぎてつらくなる

親がHSPである場合、その子どもがやはりHSPである可能性は大いにあります。その場合、子どもの気分が親に影響されやすい(その反対も)ことがあります。

たとえば、子どもが初めての場所でかたまってしまったら、本来であれば親は子どもの気持ちを受け止め、ケアしてあげる側です。

が、繊細さんママの場合、なまじ子どもの気持ちがわかってしまうだけに、どうしたらいいかわからず、親子そろってつらい気持ちから抜けられなくなってしまうことも考えられます。

また、両親のうちひとりが非HSPだった場合、その親が子どもを叱るのが耐えられなくなることもあるかもしれません。自分の気持ちをうまく言葉で言えない子どもの気持ちが、繊細さんにはわかってしまうのです。

3 他人の不機嫌にビクビクしてしまう

誰かが怒っていると、自分が怒られているわけではないのに声のトーンだけで緊張してしまうのが繊細さん。ただでさえびっくりしやすいのに、他人の怒鳴っている声を聞こうものなら、心拍数は上がり、気分も悪くなってきそう。

家の外なら不機嫌な人から逃げればいいですが、それが家族だった場合、繊細さんは気の休まる場所がありません。そのうち、相手の怒りの原因は自分にあるのではないかとまで思うようになってしまうかもしれません。