子どもが成長するにつれて、親が気にかかるのが教育。特に教育の中でも“受験”は、子どもにとって一大イベントのひとつ。
早いと幼児期から受験に挑戦する子どもも少なくない世の中ですから、親はなおさら関心がある事柄かも知れませんね。
さらに現代は教育変革期を迎えているからこそ“いつ”“何を”学ばせておくと、受験にも有利なのか。自身の子ども時代とは全く違う今だからこそ、習い事をさせるにしても、親はいちいち考えさせられることでしょう。
そんな悩めるママ達へ。
先日東京都内で開催された『幼小教育創会議』では、教育の最前線にて活躍している専門家たちによるディスカッションが行われ、多くの話題が挙げられました。
お受験を考えているママはもちろんのこと、教育熱心なママの悩み解決の糸口になる助言が、きっとこの中に見つかるはずです。
未就学~小学校低学年時にしてはいけない教育
一般社団法人STEAM学習振興会理事・事務局長・杉浦治氏によると、未就学の幼保時期から小学校低学年の時期に、学習発達基盤が形成されるとのこと。
つまり、この時期に最適なものを学ばせたらよいものの、ALC貝塚学院運営・佐野順平氏によれば、この時期は教育で得るものより“大切なものを失うこと”が多いのだそう。
そのため、子どもにとって大切なものを失わない教育を、各家庭で行うことが大事なのだそうです。
ではそれは具体的に何か?
- 子どものクリエイティブをつぶさないこと。
- 親が経験のないものを、無理に教えたり強制しないこと。
いくら子ども自身が興味、関心のあるものがあったとしても、残念ながら、それらは大人の否定でつぶされていくことが見られるのだそう。
嫌々何かをさせるといったことも、危険はあっても得るものはほとんどないとのこと。
ですから、子どもが「やりたい!」と言ったことは、できるだけやらせてあげて、やりたくない、楽しめていないことを、無理やりやらせるのは止めましょうと。習い事ひとつにしても、このあたりをよく考えてと、佐野氏はおっしゃいました。
未就学~小学校低学年時に最もしておきたい教育
では、幼少期に一番大事な教育は?という質問に対し、佐野氏は「勉強や練習が大好き!」という姿勢を身につけさせてと。
これさえあれば、勉強についていけなくて困ることもなければ、社会に出て仕事をする上で、苦労することもないのだそう。
それともうひとつ。子どもが頑張った、楽しんだことは100%褒めてあげること。
やりたい気持ちや褒めてほしいという子どもの気持ちを、親がしっかりと満たしてあげて、親が100%味方であるという安心感がある!という教育を受けた子は、将来活躍するとのことですよ。
子どもが自分自身の力で羽ばたくようになるには“親から否定されない”“100%の愛情を受けて育つ”この2つが、どんな勉強よりもこの時期に最も大切な教育なのだそう。
どうですか?ご家庭でできていますでしょうか?