本好きな子どもは、読むことを通して新しいことを発見する喜びや、文章から真意を汲み取る楽しみなど、読書を通して多くの経験を積んでいます。
この経験が、教科書という本を使う勉強への意識にもつながります。
本を自ら興味を持って読み進め、その中から自分に必要なメッセージを受け取る行動の繰り返しによって、わからないことを調べて知識を得るという、自ら勉強する姿勢も身につきます。
また、本を読むことによって、得られるものは、知識や学業に関係するものだけではありません。理解力・発想力・共感能力・分析力と、幅広い能力を磨くことができます。
ちょっと前置きが長くなってしまいましたが、一体どうすれば本好きに育てられるのでしょうか。
本好きな子どもに育てる2つの簡単な方法
(1)絵本の読み聞かせ
幼い頃に絵本の読み聞かせをしてもらった子どもは、大きくなっても本を読むことが習慣になりやすいことがわかっています。
絵本の読み聞かせをする時に気をつけなくてはいけないこととして、親の価値観を押し付けないことです。
例えば、以下のケース。
「子どもが毎日同じ電車の本ばかり読んで欲しがる時に、親が他のことにも興味を持って欲しいと思って、子どもが全く興味を持たない動物の本の読み聞かせをする」
これは間違いです。
あくまで絵本は子どもの興味や楽しさを第一優先で考えます。
子どもは、繰り返し同じ本を読み聞かせてもらうことで、脳の回路が強く、たくましく育ち、新しいことを吸収する能力も高まるのです。
そして、どんなに気に入っていても、いつか飽きます。
親としては、同じ本ばかりに興味を示すと不安になることもあるでしょうが、子どもが飽きるまでは、何回でも同じ本を読んであげた方が、脳科学的な観点や、本好きに育てるためには有効です。