呼吸法を実践する

最近は、安定期などにマタニティーヨガを実践する方も多いですよね。産院で行っているところもあるほどです。ヨガは妊娠初期から臨月まで行えるものもあり、軽めのものからハードなものまでレベルもさまざま。

出産の際に、赤ちゃんを外に出してあげるために「いきむ」ことが必要になりますが、これには呼吸がとても大事。

「ひっひっふー」というラマーズ法が有名ですが、他にもリラックスを目的としたソフロロジー式などがあり、産院によってヨガをはじめそういった呼吸法を推奨していることもあります。

呼吸を整えることで、出産の際の痛みを和らげることができるとされているので、臨月で時間があるときには、気になる呼吸法を実践してみるといいかもしれません。

実際に、筆者はヨガをやっていたので、ヨガの呼吸法で出産を乗り切りました。もちろん痛いのは痛いですが、呼吸に集中することで多少なりとも痛みを逃すことができたと思います。

同じく、ヨガの呼吸法を実践し、声を荒げることもなく静かに出産を終え、「武士のようだった」と助産師さんに絶賛された…という逸話を持つ友人もいます(笑)。

上の子との時間を大切にする

二人目以降の出産の場合、臨月は上の子の最後の一人っ子期間です。

下の子が産まれたら、上の子にとっても試練の時。下の子のお世話が始まると、どうしても上の子が我慢する場面も増えてくるので、今しかない上の子の「ひとりっ子時間」をめいっぱい楽しんでください。

上の子がしたいことをたくさんやらせてあげたり、思いきり甘えさせてあげたり、赤ちゃんに戻ったかのように接してあげてもいいかもしれません。

下の子が産まれると、ともすれば疎外感を感じがちな上の子。きょうだいが増えても変わらずに「大好き」だという気持ちは、今のうちからたくさん伝えてあげてくださいね。

そして、上の子がいると臨月のうちにあれこれしよう~と思っていても、上の子のお世話を含む日常が忙しすぎ、慌ただしすぎて、臨月ということを忘れてしまっていた方も中にはいるようです。

特に上の子がイヤイヤ期だったりした場合は、臨月だからといって優雅に過ごさせてはもらえず、あっという間に予定日……なんていうことも。

完璧なシミュレーションを行う

どんなふうに陣痛が来て、どんなふうに出産するのか。特に初産だと、わからないので不安ですよね。第二子以降でも、出産はそのときによって違うため、一人目と同じようにいくとは限りません。

人は誰しも、わからないことは不安です。でも、わからないことをわからないままにするのでなく、知ることで少しでも不安をなくすことはできます。

まず、破水から始まるパターン、陣痛から始まるパターン。昼間、家にいるときに始まるのか、外にいるときに始まるのか、夜寝ているときに始まるのか。

そういった、あらゆるパターンを何通りも想像し、その都度自分はどう対応したらいいのかを考え、シミュレーションしておくといいかもしれません。

そのときに、夫や両親など、誰に連絡するのか、連絡先の相手にも共有しておくと安心かもしれません。

もちろん、臨月ともなれば、すぐに入院することになっても大丈夫なように、入院用のバッグに一通りの準備を済ませておくことは必須です。

シミュレーションしておけば、実際に陣痛や破水が来ても、「あ、このパターンね」と対応しやすくなるはずですよ。

また、今は妊娠・出産や育児について描かれたコミックエッセイがたくさん出ています。どれも印象深い出産エピソードが描かれており、読んでみると「お産っていろいろなパターンがあるな」と学ぶこともできます。

自分も産後コミックエッセイを描くとしたら出産体験をネタにできるかも!という意気込みで出産の緊張が楽しみに変わった……という友人もいましたよ。