そんなとき「あなたはやればできるのよ」と言われたら、“傷口に塩”になってしまうかもしれません。
親が励ましのつもりでかけた言葉なのに、なかなかプラス思考になれない子は「ああ、やっぱり自分はできていないんだ」と思うかもしれません。
2. 自信過剰になる
子どもが努力しないで手を抜いたり怠けているにも関わらず、その態度に対して否定する事なく「あなたはやればできるのよ」と言い続けていたら、逆に「きっといつかできる」という“根拠のない自信”がついてしまう場合も考えられます。
いい方向に力を発揮することがあるかもしれませんが、反対にナルシストや天狗を作ることもあるかもしれません。
努力すること惜しんでしまい、自らの力を過信することにもつながりかねません。
子どもが「できなかった」時、親が本当にすべき励まし方は?
結果だけにスポットライトを当てないようにしましょう。結果が思うように伴なわなくても、努力した過程を声に出して認めてやりましょう。
アナウンサーのように子どもが取り組んでいる家庭を実況中継するのもよいです。
例えば……
「運動会の練習、暑くてもちゃんと取り組んでいて感心しているよ」
「一等賞になれなくても最後まで完走している姿にお母さんは感動したよ」
「勉強して、よく頑張っているね」
このように「あなたの努力は、親である私がしっかり見ていますよ」という態度を示されることは、子どもにとって一番うれしい愛情表現なのではないでしょうか。
やたらと褒める事に徹してしまっていたかも、という人は、これまでの自身の言い方や子どもの反応をちょっと分析してみてくださいね。
失敗しても、また挑戦できる子になるために
「子どもを褒めて育てよ」と言いますが、褒め方が大事です。
結果だけを褒めたり、条件が満たされた時だけ称賛したり、また、できない子に「あなたはやればできる」と言ってしまうことは、逆効果になることもあります。
“過程を評価”されることで子どもはたとえ失敗しても次に挑戦することができるようになります。
身体も大きく、運動神経もよく、手先も器用で機敏に動くことができる子は幼児期に“負ける”という体験をすることなく成長していく事があります。
ゲームを通して適度な挫折体験をさせることは精神的なタフさを育てる意味でも必要です。
トランプには神経衰弱やカルタなど記憶力や素早い子、運動神経が発達している子ばかりが勝つものもあります。
そんな器用な子の場合は、坊主めくりや運に頼るスゴロクゲームなどもやってみましょう。
能力だけに頼るゲームばかりしていると負ける子どもが決まってきます。
勝つ子はいつも一等賞の体験しかできなくなりますので、いろんなゲームを取り入れることも大切な事のひとつです。