安定期に入った妊婦さんができる運動として、マタニティヨガをすすめられた方もいらっしゃるでしょう。なぜマタニティヨガがここまでおすすめされているのかご存じでしょうか?
ここでは、ヨガインストラクターの資格を持つ筆者がマタニティヨガの効果やメリット、出産のときにマタニティヨガが役に立つ理由をご紹介します。
赤ちゃんと一緒にリラックス…精神面での効果
一般的に、マタニティヨガは精神面で次のような効果があると言われています。
- ストレスの軽減
- ホルモンバランスの安定
- リラックスした気持ちになる
- 妊娠中の不安の解消
- 自律神経を整える
妊娠中は、ホルモンバランスの影響を受け、精神的に不安になるものです。
特に初めて妊娠する女性は出産や子育てへの不安、どんどん変わっていく体型、ライフスタイルの変化など、今まで感じたことのなかったさまざまな悩みを抱えるかもしれません。
ヨガをすることで、そのようなもやもやした気持ちが軽減されます。終わったころにはすっきりして気分がよくなっているはずですよ。
赤ちゃんとのつながりを感じられる
週数が増え、胎動を感じられると、赤ちゃんが本当にお腹の中にいることを実感できます。しかし、日常生活の中で赤ちゃんとのつながりを感じられる時間はあまり多くありません。
赤ちゃんがお腹の中で今何をしているのか、どんな気持ちで過ごしているのかを想像してみたことはありますか?
マタニティヨガは、体を動かす時間であり、瞑想する時間でもあります。ポーズをとっている間に瞑想が難しい場合は、ヨガの最後に行われるシャバーサナ(仰向けで横たわるポーズ)で、赤ちゃんとのつながりを感じてみましょう。
なお、瞑想はヨガをしているとき以外でも、寝る前などのリラックスタイムにできるので、ぜひトライしてみてください。
マイナートラブル防止など、肉体面での効果
肉体面での効果は、一例として次のようなものがあります。
- 肩こり、腰痛の解消
- むくみ、こむら返りなどの脚のトラブルの予防
- 寝つきがよくなる
- 姿勢の改善
- 便秘の解消
妊娠中の女性は激しい運動が制限されますが、運動不足を解消し、健康を維持するために適度な運動も必要です。
マタニティヨガは、激しい動きはないものの、ゆっくりとした動きで妊娠中でも無理なく運動できるので、妊娠中の女性には特におすすめされているのです。
また、肩こりや腰痛、便秘などのマイナートラブルは、体型の変化に伴って起こるものです。お腹が大きくなると同時に、体のあちこちに負担がかかります。そうしたマイナートラブルを解消するためにも、マタニティヨガを続けることが大切です。