出す絵本という絵本が、子どもにも大人にも大人気のヨシタケシンスケさん。『りんごかもしれない』『もうぬげない』など、タイトルからしてクスリとさせられるものが多いですよね。

そんなヨシタケさんが昨年11月に出した絵本『わたしのわごむはわたさない』も、まずタイトルに釘づけにさせられます。表紙には、輪ゴムを手にして不敵な表情を浮かべる女の子。

大人にとってはなんでもないもの、ときにゴミにさえみえるものが、子どもにとってはかけがえのない宝物になることがあります。過ぎてみれば笑い話も、リアルタイムだと、処分に困ることも。

子どもの宝物にどんなものがあるのか、リサーチしてみました!

石は宝物

わたしはずっとほしかったの。お兄ちゃんのおさがりでもない、みんなで仲良く使うものでもない、ちょっとだけかしてもらうものでもない、わたしだけのものが。
ヨシタケシンスケ『わたしのわごむはわたさない

これは、絵本からの引用ですが、一見つまらないものを宝物に変えることにかけて、子どもは天才です。

Aちゃんは石集めに夢中です。出かけ先で、キレイな石、おもしろい形の石を持ち帰って、クッキーの缶にしまいます。時にはクレヨンでペイントをほどこしてみたり。

そんなAちゃんを優しく見守るママですが、最近、下の子がハイハイをはじめたので、口に石を入れてしまわないか、ちょっと心配なのだそうです。

キッチンの邪魔ものがキラキラアクセサリーに!

パン屋で買い物をするとついてくる、パンの袋をしばるワイヤーが入ったヒモみたいなアレ、名称を何というのでしたっけ・・・と調べてみたら、タイラップ、ラッピングタイなどと呼ぶようですね。ここではタイラップと呼びます。

タイラップには金色のものもあり、キラキラに目覚め始めた女子の目には魅力的に映るようです。ママからすれば、たまる一方でそれほど使い道がなく、さしてステキなものには見えませんが。

今はもう本物のおもちゃの指輪を手に入れてしまったので、見向きもしませんが、6歳のYちゃんが3歳の頃、ハマっていたのがこのタイラップでした。彼女のお気に入りの遊びは、タイラップでの指輪づくり。

Yちゃんの作品です。「ゆびわども」と呼んで、ご満悦だったそうです。指輪の複数形なのですね。

長ければ長いほどよい、それは棒

木の棒をやたらと拾ってくる時期、ありませんでしたか? Hくんは、今まさに「棒期」真っ只中。長ければ長いほど価値が上がるのか、長い木の枝を引きずって帰ってくることもしばしばだそう。

拾ってきた木でなにかを作るわけでもなく、箱にしまっておいたり、部屋の隅に積んでおいたり。男の子だけかと思いきや、女の子にもいるみたいですね。

しかし、皆さん、処分はどうされているのでしょうか。以下はHくんのママのコメントです。

「上の子も同じことをしていました。すぐに捨てると激怒することはわかっているので、もう少し様子見ですかね。忘れた頃にこっそり捨てる予定です(笑)」

それがいいと思います・・・!