婚外恋愛している主婦たちも、そんな自問自答を繰り返している。
しかし、「配偶者は、“男性”として見ることはできないが、必要な存在である」「子供には父親が必要」「家族を失いたくない」「彼氏を失ったら家庭での“顔”がつくれない」……。このような思いを切り捨てることができないでいる。
ならば、切り捨てるのではなくて、「割り切ってしまえばいい」。
家庭の中で、妻らしく、母親らしくいるためには、イキイキとした自分でなければいけない。そして、主婦だってワクワクしていいはずだと……。
そこで彼女たちが行き着いたのが「結婚生活と恋愛の両立」をすることだったのだ。
「婚外恋愛」が終わるとき
主婦たちは婚外恋愛することで、心も体も満たされる。“女性”として優しく扱われることで、自己肯定感が高まり満足し、自信がつく。
心の余裕にも繋がり、夫にも子どもにも優しく接することができる。家庭で穏やかに過ごすことができる……ということは、変に疑われることも少ない。ましてや、女は、根っからの“女優”である。
何が言いたいかというと、「婚外恋愛は恋愛関係が長く続く可能性がある」ということだ。
先にもお伝えしたとおり、婚外恋愛には暗黙の「ルール」がある。
「お互いの家庭を壊してはならない」
このルールが破られそうな出来事に直面したとき、“恋人”は危機感を覚えるのだ。
たとえば、どちらか一方が、相手の家庭に深く入り込もうとしてきたときは、ふたりの別れが近づいているのかもしれない。
恋愛に苦しさや辛さはつきものだが、「婚外恋愛」は常に“嫉妬”の気持ちを押さえ込まなければいけないという、簡単ではない試練がつきまとう。
わかってはいるのに抑えられない感情と闘い、ときには負けてしまうこともある。
連絡が取れないことを不安に感じ、何度も何度も電話やメールをしてしまったり、恋人の立場ではなくて、“妻”や“夫”の立場を獲得したいと思ってしまったり、相手の夫婦関係が良好だと聞いてイライラしてしまったり……。
そうすると、恋人は「このまま関係を続けていくと、自分の家庭や幸せが壊されてしまうかもしれない」と感じたり、「要求がエスカレートしてきて、一緒にいることが苦痛」と感じたりして去っていくのだ。
婚外恋愛は、ある一定以上のものを望むと壊れてしまう。
お互いに“心地良く過ごせる大切な人”でなければ成り立たないということである。
まとめ
婚外恋愛に対して、私は“肯定”も“否定”もしない。
倫理上、してはいけないことということも理解している。
でも、人を好きになってしまうことは、誰にも止めることはできない。
この世に男と女が存在するかぎり、婚外恋愛を減らせることはできても、抹消することは不可能なことなのだ。