やがてジコとチームを組み、インディーズ活動を開始。
「作った曲はSNSにあげたり、CDをリリースしたりしていました。直接会って作業ができないもどかしさはありましたが、ふたりとも韓国にいなかったから可能だったという面もあると思います。韓国の高校生は夜中まで勉強三昧じゃないですか。でもニュージーランドは3時に学校が終わったらあとはフリーだったので、時間があったんです」
帰国後、自然な流れで芸能界入り。親友のジコと一緒に、Block Bとしてメジャーデビューを果たす。だが、一度は秀才と呼ばれた身。ご両親たちの反対はなかったのか?
「『やりたいならやればいい』って言ってくれました。頭が良くていい大学に行くのも難しいけど、芸能人になって成功するのも難しいんですから。両親は僕が芸能界で活躍しているのをすごく喜んでいて、TVや雑誌はもちろん、インスタなどのSNSも全部チェックしてくれています。時々アドバイスもくれます。お酒を飲んだ話をテレビでしたときは『お酒の話はまずいんじゃないか?』って注意されたりしましたけど(笑)」
Block Bの曲の特徴のひとつが、軽快さ。その一端を担っているのが、今やパクキョンの代名詞ともなっている“アーイ”のフレーズ。『Very Good』の時には、ジコが「アーイ」を入れさせないように苦労したという逸話も残っているほどだが、意外にも、偶然の産物なんだとか。
「最初に入れたのは『LOL』だと思います。多分。いろんなバージョンを試した中のひとつでした。それが評判が良くて、それから『ここから僕が登場するよ~』という合図になりました。歌うポイントは、一語一語をはっきりということ。ア、ア、イって感じ。二度目のアで一度落としてまたあげるとうまくいきます。何も考えずに『アーイ』て言ってるんじゃないんですよ(笑)」
では、パクキョンさんにとって、アーイとは?
「一言で言うとトレードマークですね」