13歳~18歳(中学~高校時代)
- 通学や通塾に便利な立地
- 子ども部屋は人数分必要
- 閉じこもり対策
- 図書館が近くにある
- 収納スペースが重要
子どもが中学や高校にもなると、小学校時代とは違いぐんと行動範囲が広がります。
まず重要なのが、子ども部屋が人数分取れること。
受験勉強や思春期といった問題で、1人1部屋はどうしても必要になります。
それと同時に必要になるのが、部屋への閉じこもり対策です。
思春期の時期に部屋に閉じこもり、何をしているのか分からない状況を作り出すのは、子どもにとっても親にとってもよろしくありません。
例えば、リビングを通らないと部屋へ辿りつけないような間取りを選び、リビングを通る子どもの様子や変化が親から見て分かり、なおかつ気軽に声が掛けられるような環境を作れるようにすることも大切です。
そして、通学や通塾に便利な立地であることも重要です。
特に通塾については、部活動の後の通塾となる為、帰宅が遅くなる傾向にあります。
駅から遠い物件となると、駅までのお迎えなどが必要になる可能性がありますから、人通りの多い安全な道を通って帰宅できるように配慮する必要がありますね。
そして、より見落としがちなポイントが、「収納スペース」です。
思春期ともなると、ファッションに興味を示し衣類が増えたり、雑誌や本も増えたりします。
収納できず、部屋中、物が散乱している状態を作り出してしまうのは、教育上もよくありませんから、この時期の物件選びは気にして頂きたいポイントでもありますね。
まとめ
このように、賃貸物件選びは、子どもの成長によって配慮するポイントも違ってくることが分かります。
全ての条件が満たされた物件を探し出すことは、賃貸営業をしてきた私でも難しい問題ですが、子どものタイプによっても「ここは絶対にはずせないポイント」は必ずあると思います。
そのポイントが何かは、今回ご紹介した内容を参考にして頂ければと思います。
最後に、赤ちゃんから高校生までの子どもを持つ家庭にとって、共通して考慮すべきポイントをご紹介します。
それは、「子育て支援に力を入れている行政の情報を常にチェックする」ということです。
例えば、医療費助成について言えば、東京23区内で高校卒業まで「医療費無料」を掲げているのは、千代田区と北区です。
また、杉並区は「子育て応援券」というものが発行され、一時保育や子育て講座など有料イベントなどに利用できるようになっています。(※2016年4月現在の情報です。)
その他、妊婦健診の公費負担、出産費用の助成、認可外保育施設費用の助成、私立幼稚園費用の助成など、行政によってさまざまな支援制度を設けている為、うまく活用できるよう、物件選びの際に考慮して頂ければと思います。
「住環境」、「地域環境」、「行政支援」の3つの分野を視野に入れ、子どもにとっても家族にとっても良好な物件選びが出来ることをお祈りいたします。