不愉快にならない「最近のトイレ事情」
昔の公衆トイレには、よく「汚く使うな!」と書いてありました。
「汚く」が印象付けられるだけでなく上から目線!使う前から“こいつはきっとトイレを汚すだろう”と最初から疑われたら「まだ使っていないのに」と気分が悪くなります。性悪説だからですよね。
でも、最近のトイレ事情は少し変わったようです。駅のトイレなどはたいてい「いつも綺麗に使って下さってありがとうございます」なんて書いてあります。
肯定形で「綺麗に使ってくれるに違いない」と性善説で感謝されると、「予備のペーパーも補充しておこうかな」とまで思います。綺麗に使わなくてはいけない、と感じます。
でも、片付けが出来ない子どもにまさか「いつも片づけてくれてありがとう」とはなかなか言えませんよね。
だから“おもちゃ”を主語にして、おもちゃ箱に「いつも綺麗に片付けて下さってありがとうございます。おもちゃ達より」と貼っておくと喜んで片付けるかもしれません。
文字が読めない子どもも、何回かママが読み上げてあげると覚えてしまいます。しつけもすんなりでき、字も覚えられて一石二鳥ですね。
まとめ
アスリートだって「平均台から落ちないように頑張る」とか「メダルを落とさないように頑張る」と言って挑戦はしません。「絶対に成功する」「絶対に金メダルをとる」と言ってメンタルトレーニングをするそうです。
プロゴルファーのタイガー・ウッズ選手も「ホールに入らないかもしれない」などと思ってクラブを振りません。
受験でも「不合格にならないように勉強を頑張る」ではなく、夢のキャンパスライフを送るイメージを持って挑戦した方が、実力以上の力が発揮されます。脳をそうやってある意味だますのです。
子どもへのしつけも同じではないでしょうか。