私たちの生活にとってストレスは身近な存在。頑張るママにとっても、家事、育児、ホカツ、受験……、なにかとストレスを抱えてしまうシーンがあるかと思います。

今年6月に放送されて大変話題になったNHKスペシャルシリーズ「キラーストレス」。

このインパクトある言葉は、同番組による造語ではありますが、慢性的にストレスを受けると、脳が「物理的」に影響を受けることが、最新の研究で明らかになっているのです。

親がストレスを抱えることはある程度想像ができ、また、皆さんも独自の方法でそのストレスを回避したり和らげたりされているかと思います。

しかし、このストレス、実はお子さんにも影響を与えていることを忘れてはいけません。

今回は、同番組が書籍化されたNHK出版新書『キラーストレス―心と体をどう守るか』を参考に、「子供のストレス」について考えてみたいと思います。

お子さんのストレスケアの前に、まず、皆さんには「ライフイベント ストレスチェック」を受けていただきたいと思います。

これは、同番組内で紹介されたストレスチェック。現在、NHKスペシャル公式ページで受けることができます。

このチェックはとてもシンプルな構成となっています。

「配偶者の死」「会社の倒産」「親族の死」「離婚」「夫婦の別居」「会社を変わる」「自分の病気や怪我」「多忙による心身の過労」「300万円以上の借金をした」など、いかにもストレスを受けそうなチェック項目があり、それぞれに点数がついています。

該当するものの点数を合計して、そのストレス度をチェックするのです。

しかし、このチェックが面白いのは、「結婚」「仕事に打ち込む」「仕事の予算の充実」「長期休暇」「レクリエーションの増加」と、ポジティブな内容のものもあるという点。これはどういうことでしょう。

ストレスとは「ネガティブなものだけではない」というのが、このチェックの考え方。同書でもストレスの定義は「変化」とされています。

「いいことであるにせよ、悪いことであるにせよ、ある状態から別の状態へと大きな変化があったとき、人間はそれをストレスとして受け止める。『結婚』や『成功』がリストアップされているのは、そのためだ」

出典キラーストレス―心と体をどう守るか

と同書で解説されています。

なるほど。ポジティブなこともストレスになり得るんですね。

人は、生きている限り「変化」は避けられません。ここで言えることは、やはりストレスというものは、私たちに身近なものであるということ。

気になる方は是非、前述の「ライフイベント ストレスチェック」を試してください。

そんな中で、「子どもが受けるストレス」について、ある研究結果が同書で紹介されています。