『王家の紋章』が始まる前、元基さんが出演されていたミュージカルを観に行ったんです。
楽屋裏でご挨拶をさせていただいたとき、他の共演者さんにも私が知っている方がいて。元基さんも一緒にしゃべっていたら、“あれ? ”と、思い始めて。
“元基さんと会うの、これでまだ、2回目だよなぁ”って思うくらい、ノリがよかったんです。それで、“んん?? ”と思って。
そのときの役柄がカジュアルでポップな役で、それまでは、帝国劇場に何度も立っている、王子さまみたいな人だと思っていたのに、こういうポップな役も演じる方なんだ、と思って。
「王子さまみたいな人だと思ってたんですけど。。 」って、ご挨拶のときに言ったら、他の共演者さんに「イヤイヤ、イヤイヤ〜。そうじゃないの、すぐに分かるから」って、言われて(笑)
3回目に会ったときはもう、“ィイエ〜〜イ!! ”みたいな感じになってました。あははは!
でも、本当に有り難かったです。当時、本当にキツかったから。。
“自分が今、キツい”っていうことは、出会って間もない人たちに、普段は私、話せないタイプなんです。
だけど、元基さんには“今日あんなことがあって、こんなことがあって、もう全然ダメでした”とか、ブァーーーーッと連絡して。最後に、“返事は要りません。お疲れさまでした”って、書いて送ってました(笑)
お稽古の最初の頃は、お稽古場で会う機会がなかったんですが、連絡先だけ知っていたので、ポンポン、ポンポン、言いたいことを投げていたら、
「俺、ゴミ箱じゃねぇーから」
って言われて。“ぁイテテテテッ、バレてるッ! ”と、思いました(笑)
ーー(笑)。稽古開始の当初は“ツラい”と言っていた佐江ちゃんも、1カ月後の7月末には、すっかりその壁も乗り越えていましたよね。今、自分はこういう状況だ、と周りの人に話せるようになった、と。(第3回 前編)
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