8:夫婦の会話を増やす

年収が多くて会話が少ない夫婦と、年収が少なくても会話が多い夫婦とでは、後者のほうがお金が貯まりやすい傾向にあるそうです

というのも、会話がないと相手が何にお金を使っているのかわからず、変に相手を勘ぐったりしてそれぞれの出費がかさみがち。さらにギスギスしてくると、内緒の買い物も増えます。

夫婦の会話が多ければお互いの使っているお金のことについても話すようになり、その出費にも納得がいくようになります。「この口座にお金を貯めよう」「今月は外食が多すぎたから来月は自炊をがんばろう」などお金にまつわる会話も増えるわけです。

また、収入も出費も貯蓄も隠す必要がないので、会話の多い夫婦は家庭のお金を一元化する傾向があるそうです。そうして夫婦でお金のことをオープンにして一元化することで、心地よくお金を貯めていきたいですね。

 9:外食は「記憶に残るものだけ」にする

貯めベタな人の特徴として、「外食が多い」ということが挙げられるそう。しかも、習慣化されているためどんなものを食べたのかも覚えていないということが多いといいます。

共働きの夫婦に特に多いのが、毎週末は外食というパターン。平日忙しいぶん、週末くらいは料理をしないで済ませたいと思うものですよね。

かといって節約のために毎回自炊をしましょうというのも、忙しいママには大変なことですよ。

まずは「どんなものを食べているか」「いくらかかっているか」をチェックすることから始めましょう。惰性で選んでいる“なんとなく外食”がないでしょうか。これが続くと、思わぬ大きな出費になっていたりします。

西山さんがオススメしているのは、時間のある休日にスープやシチューなど作り置きできるものを作っておくこと。そして外食は「自分では作れないような美味しいもの」に絞ること。

記憶に残る外食を楽しみに、日々の食事にメリハリをつけてみましょう。

 10:お金を3つの場所に分ける

給与口座にそのままお金を貯めようとして失敗するケース。貯めベタな人にありがちだそうです。

西山さんは、お金を「赤・青・黃」の3箇所に分けて貯めることを提案しています。

「赤」は、絶対に手を付けてはいけないお金。「子どもの教育資金」などはもちろん、「来年海外旅行に行きたい」「住宅購入のための頭金を貯めたい」などの具体的に予定が決まっているものも同様です。今は使わずに貯めるお金をここに入れていきます。

「青」は使ってもいいお金。生活費などがここです。クレジットカードの引き落とし口座もここにしましょう。

「黃」は臨機応変に対応するお金。一時的に貯めておくけど、いざというときには使ってもいいお金を用意しておくのです。冠婚葬祭や、家電の故障などで急な出費があるときにはこの口座から使います。この「黃」のお金を用意しておくことで、「赤」の貯蓄は守られ、「青」の生活費も脅かされません。

貯金が上手にできないと悩む人は、この3つの口座に分けるところから始めるとうまくいきそうです。

子育てに忙しい毎日でも、このくらいの小さな改革であれば、できそうですよね。

西山さんの著書『お金が貯まる「体質」のつくり方』には、お金が貯まりやすくなるための習慣やコツなどがさらに詳しく書かれています。

リバウンドしないダイエットのように体質から変えて、自然と貯金ができちゃう「お金が貯まる体質」のママを目指してくださいね。

エディター&ライター。エンタメ誌などの編集を経て、出産を期にライターに。ミーハー精神は衰えないものの、育児に追われて大好きなテレビドラマのチェックもままならず、寝かしつけたあとにちょこちょこと読むLINE漫画で心を満たす日々。