4: 「恐れ入ります」

「レストランでデート中、店員さんがお皿をさげてくれるときに、『恐れ入ります』と言っているのを見て、何て上品なんだ! と思いました」

「職場に、いつも周りに気を遣って、よく動いてくれる後輩の女の子がいます。あるとき、仕事ぶりを褒めたら、恥ずかしそうに”恐れ入ります”と言われ、キュンとしてしまったことがあります」

このように、ただ「ありがとう」という意味で使う場合でも、より丁寧に聞こえるのがこの言葉。

「恐れ入ります」とは、相手に敬意を示しながら感謝の気持ちを伝える言葉です(※)

「ありがとうございます」と同じ意味で使えるのですが、そこに、控えめで謙虚な印象が加わります。これを男性視点で見ると”奥ゆかしさ”に感じるのかもしれません。

※感謝とは別に「手間をかけて申し訳ないのですが」という意味でも使われます。例:「恐れ入りますが、少々お待ちくださいませ」

5: 「お目が高いです」

「見る目があることを『お目が高い』と言われると、さすがだねと褒められているようで、好感が持てる」

「買い物に行ったときに、女性の店員さんに『お目が高いですね』と言われると、思わず買ってしまいそうになります」

「お目が高い」とは、良いものを見極める能力があるという意味です。

男性は、自分の能力を認められることに快感を覚えます。女性に「お目が高いと言われると、「あなたは能力がある人」と認められていることになるので、いい気分になるのかもしれません。

6: 「次は私がご馳走します」

「食事をおごってあげた後に『今度は、私にご馳走させてくださいね』と言われると、次のデートがあるという意味になるから嬉しい! 本当におごってもらおうとは思わないけど、また一緒に食事ができるというだけでも嬉しいし、その気配りのひとことが言えるのがいいなと思います」

「『おごってあげる』よりも『ご馳走する』と言うほうが品があるし、好意に甘えやすい」

「ご馳走する」とは、相手に食事を振る舞うという意味ですが、自分が飲食の支払いをしたり、料理をしたりと様々な意味で使われます。

食事デートであれば支払いで使うことが多いですが、同意語の「おごる」よりも品の良い印象です。

女性が「おごってあげる」と言うと、上からものを言っている印象ですが「ご馳走します」だと品が良く、言葉も美しいので、男性も受け入れやすいようです。



以上、男性が思わずときめいてしまう品のある言葉遣いをご紹介しました。日本語としての意味と共に、ぜひ覚えておいてくださいね。

自分自身の品格をアップさせるためにも日常的に使いたい言葉ばかりですね。

 接客コンサルタント。ひとり一人の魅力を輝かせる接客マナーの専門家。資生堂ビューティコンサルタント、キッザニア東京スーパーバイザーのキャリアを経て、講師として活動。女性視点の丁寧さあふれる接客術は「すぐに実践できる」と高い評価を得ている。述べ3000人以上の指導経験を持ち、幅広く支持されている。