
3.リフレーミングをする
物事には、2つ以上の見方・捉え方があると言われています。
「私って本当に怒りっぽい……」と自分を責めてしまうママ。それは別の角度から見えば、「自分の気持ちに素直で正直」「怒りやストレスをためない性格」と捉えることができます。
「計画性がない」という場合は、別の角度から見れば、「とらわれがなく自由な発想ができる」と言えることができるし、「行動力や実行力がある」と捉えることもできます。
この心理学の技術を、“リフレーミング”といいます。
自分の欠点や短所が目について落ち込んだりイライラしてしまうママは、ぜひリフレーミングを使って、別の角度で捉えることにチャレンジしてみてください。
この技術を知っておけば、ご主人や友人、子どもが落ち込んでいるときなども使うことができます。たとえば、ご主人が「俺って本当に優柔不断で決断力ないよな……」と落ち込んでいたら、「それって思慮深いってことだよね」と、別の見方を提示して、励ましてあげることができるのです。
4.イメージトレーニングをする
姑や夫に言われて傷ついた、子どもにきつくあたってしまった……そういった出来事が心にのしかかっているのなら、イメージの力を使ってその出来事を小さくしたり、消してしまいましょう。イメージの力というのは絶大で、恐怖症の治療などにも使われたりするほどです。
たとえば、あなたの心を疲弊させている出来事(姑や夫にきついことを言われた、子どもにきつくあたってしまったなど)を思い浮かべてください。そのイメージが、もし映画の画面のように大きく、目の前にあり、音量も耳元でガンガンと響いている感じなら、スマホの画面のように小さく、音量もテレビのボリューを下げるように、小さくしていきます。
最終的には手のひらに乗るぐらいのサイズにして、音量も聞き取れないぐらい小さいものにして、遠くの方にポイと投げ捨てます。クシャクシャ丸めて、外に投げ捨ててもいいでしょう。早送りにしてみたり、白黒にしてみたりするのもアリです。
イメージの力を使うことで、心を疲れさせていた嫌な出来事も、いつの間にか客観的に捉えられるようになったり、思いつめていた自分がバカらしく思えてくるようになってくるでしょう。
5.やりたいことをリストアップする
疲れがたまったり、イライラしてしまうのは、自分を抑え、やりたいことができていないからかもしれません。やりたいことを我慢している状態だと、ご主人や子どもに辛くあたってしまいがち。
まずは「やりたいこと」「ほしいもの」をリストアップしてみましょう。それだけでも気分がワクワクしてくるのがわかると思います。そして、リストアップしたものの中ですぐできるものからでいいので選んで、自分にご褒美を与えてあげてください。
「よくがんばってるね、自分」と自分で自分を誉め、ご褒美をあげることで、心が満たされ、疲れやストレスが緩和されてきます。
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いつでもどこでも、自分で心と体をメンテナンスできる術を知っていると、嫌な出来事やストレスに負けない強い心身を作っていくことができます。
子育ては、ときに孤独との戦いです。疲れたときやしんどいときはご主人や親などにどんどん頼ることが大切ですが、どうしてもひとりで頑張らなければいけないときというのもあると思います。
そんなときは、今日お伝えしたことを参考に、セルフメンテナンスを行ってみてください。