【大本命に贈る】

ワイン「モヴィアのメルロー」(4200円)、チョコ「クリオロ100%」(750円)

ワイン「モヴィアのメルロー」(4200円)、チョコ「クリオロ100%」(750円)

モヴィアは1820年、イタリアとの国境に創業したスロヴェニアのワイナリー。

共産党時代、農家は10ヘクタールの農地しか持つことができなかったところを、モヴィアは18ヘクタール所有していた。

「モヴィアのワイン好きだった当時の大統領がモヴィアを守るため、国境を変えてしまいました。信じられないかもしれませんが、事実です(笑)」

国境を変更したことで、スロヴェニアのドブローヴォ・ブルディにあったモヴィアの農地は10ヘクタールになった。残りの8ヘクタールは、イタリアのフリウリ・ヴェネツィア・ジューリア州のフルウリ地区に移ったというのである。

現当主のアレス・クリスタンチック
モヴィアのブドウ畑

モヴィアのメルローは手で摘んだブドウを、2時間以内に発酵させ、5年間木樽で寝かせたものをボトリングし、出荷している。

「単一品種のワインなので、品種の特徴が際立っています。このワインには、『クリオロ100%』というクリオロ品種のカカオマスだけで作ったチョコとの相性がいいと思います」

「クリオロ100%」

舌に強烈なインパクトを与えてくれるワインとチョコは、大本命に贈りたい。

【上司や先輩におすすめの逸品】

ワイン「イル・コンベンティーノのヴィーノ・ノビーレ・ディ・モンテプルチャーノ・リゼルバ」(4250円)、チョコ「チュアオ70%」(750円)

ワイン「イル・コンベンティーノのヴィーノ・ノビーレ・ディ・モンテプルチャーノ・リゼルバ」(4250円)、チョコ「チュアオ70%」

イタリアのトスカーナ州にあるワイナリーのワイン。太古の昔海底だったため、貝などの化石がゴロゴロしている海抜300〜350mの農地で、ブドウの有機栽培に取り組んでいる。

イル・コンベンティーノの現当主、アルベルト・ブリー二

サンジョベーゼ・ダブルッツォが90%、カナイオーロとマンモーロを半々の他、グリケットという白ワインブドウ品種を1%加えている。

「白ワイン品種を入れることで赤ワインの特徴を引き出していると思います。強いスパイス香や果実の香りがする、華やかな香りが持ち味のこのワインには、『チュアオ70%』というチョコの組み合わせをおすすめします」

ベネズエラのチュアオ村でとれたチュアオというカカオと、キビ砂糖だけで作ったチョコレート。キビ砂糖しか使ってないのに、ナッツやアーモンドの香り、バニラやミルククリームの甘さが感じられる、華やかな味わいが楽しめる。

「チュアオ70%」

「華やかな風味と香りのこのカップリングは、お世話になっている上司や先輩、あるいは両親に贈っても喜ばれると思います」