【個性が光る人にプレゼントしたい】

ワイン「アワ・ワインのロゼ」(3980円)、チョコ「グアサーレ」(750円)

ワイン「アワ・ワインのロゼ」(3980円)、チョコ「グアサーレ」(750円)

ジョージアワインをご存知だろうか。ジョージアといってもアメリカのジョージアではない。

黒海の東側に位置し、北側にロシア、南側にトルコ、アルメニアと隣接するコーカサス地方にあるこの国は、1991年にソビエト連邦から独立した。

この地はワイン発祥の地とされ、8000年前からワインを造ってきたと言われている。

ここで造られたワインがメソポタミアを経由し、エジプトに運ばれていった。

2013年、ジョージアワインがユネスコの無形文化遺産に登録された。

対象となったのは、この地に古代から伝わるクヴェヴリと呼ばれる甕で醸しているワインである。

「人間が入れるぐらい巨大な甕を土中に埋め、ブドウ果汁だけでなく、種や果皮、ブドウの枝も一緒に入れて発酵させているワイナリーもあります。大地の力でワインを醸しているのが、ジョージアワインの特徴です」

ボトルの手前に見えるクヴェヴリ(甕)でワインを寝かせている

岡崎さんは、ジョージアのワイナリーの間で、教祖的な存在のソリコ・ツァイシュヴィリさんのワイナリー「アワ・ワインのロゼ」(3980円)をすすめてくれた。

先のクヴェヴリを愛用しているソリコ・ツァイシュヴィリ

「アワ・ワイン、すわなち私達のワインという意味のワイナリーです。ソリコさんの他、5人の幼なじみが育てたブドウでソリコさんがワインを醸造しています」

ジョージアでは525もの古代品種のブドウが育てられている。

アワ・ワインでは、古代品種のサペラヴィで造った赤ワインもあるが、2015年のヴィンテージものでは、赤よりもロゼを岡崎さんはすすめてくれた。

「このロゼワインは、サペラヴィとルカツィテリ(白ワイン品種)で造っていて、香りも抜群です」

このロゼワインに合わせたいチョコレートは、1万年前から存在するとされるカカオ品種グアサーレとキビ砂糖だけで作った「グアサーレ」(750円)。

「グアサーレ」

ブドウ品種もカカオ品種も共に原種。個性派同士の組み合わせなので、口の中で喧嘩するかと思いきや不思議と共鳴しあい、そのマリアージュが心地よい。

 

チョコレートの試食は無料だが、ワインは有料で試飲(1杯800円程度)させてもらえる。贈りたい人のことを考えながら試飲と試食をした上で、プレゼントを選ぶといいだろう。

もちろん取り寄せも可能だ。

【店舗情報】
東京都渋谷区恵比寿西2-10-6大槻ビル102
電話:03-5458-0507
11:00〜19:00、日曜・祝日休(催事などで臨時休業することもある)
※記事内の価格はすべて税別

東京五輪開催前の3歳の時、亀戸天神の側にあった田久保精肉店のコロッケと出会い、食に目覚める。以来コロッケの買い食いに明け暮れる人生を謳歌。主な著書に『平翠軒のうまいもの帳』、『自家菜園のあるレストラン』、『一流シェフの味を10分で作る! 男の料理』などの他、『笠原将弘のおやつまみ』の企画・構成を担当。