そのため、裏ごし器やハンドミキサーなど必要以上に手間をかけず、親も赤ちゃんも無理なく食事を楽しむことを心がけることが大切だそう。

また、赤ちゃんのお腹がぺこぺこになるまで待つこともポイント。離乳食を食べないからといってだらだら授乳をしてしまうと食欲ダウンに。

あまり食べないときはしつこくせず、「はい、おしまい」と言って片付けてしまう方が、次の食事がおいしく食べられるといいます。

「イヤイヤ期」は、やりたいようにやらせてみるのも近道

少し年齢が上がると、ママの最大の悩みともいえる「イヤイヤ期」がやってきます。

くわばたさんもはじめは嫌がるお子さんに無理やり靴を履かせたり、雨でもないのに傘をさそうとするのをやめさせたりと大変だったそうですが、二人目のお子さんになると、「靴を履きたくないなら裸足で行こう」「着替えたくないならパジャマで行こう」とやりたいようにやらせるようにしたそう。

すると、イヤイヤが増幅することもなく、一人目のお子さんのときよりも早く落ち着いたのだとか。

井桁先生は、子どもがイヤイヤをするのは「こっちが好きで、あっちが嫌い」という意思が育っている証拠で、「イヤ」という言葉は自分自身を育てていこうとする前向きなものだといいます。

そのため「イヤ」を周りに受け入れてもらえない体験が多いと、自分の思いは叶わないものと諦めるようになり、相手を見て自分の行動を変えるようになってしまうのだとか。

子どもが「イヤイヤ」をしたときは、「どうしたかったの?」「これがイヤだったの?」と受け止めると、実はイヤイヤは長続きしないもの。自分は受け止められているという安心感が、子どもの自己肯定感につながっていくのです。

まとめ

いかがでしたか。本書では他にも子どもの発達や性格についてなど、子育て中のくわばたさんだからこその悩みや本音がたくさん。

悩んでいるのは自分だけではないんだとわかるだけでも、少し心が軽くなるのではないでしょうか。

 

ライター。音楽系の出版社で6年間勤務した後、かねてからの目標であったアメリカでの短期留学を果たし、現地でフリーペーパー制作のボランティアを行う。帰国後は、実用書を扱う出版社にて女性エッセイや心理本などの編集を担当。その後、ライターとしての活動を始める。北欧のヴィンテージ食器が好き。