ここ数年のメイクアイテムを見ると、見逃せないトレンドの一つにグロスの進化が挙げられます。

青グロスや黒or茶グロス、唇のphによってその人だけの色がカスタムできるグロスなど、こうした製品を一度は目にしたことがあるかもしれませんが、正直言って「???」という感じではないでしょうか。

特に大人の人たちにとっては…。

変化球的なグロスが登場したのは数シーズン前。今春、トップブランドの新製品に黒系のグロスが並んでいるのをみても、一過性のブームでは終わらず、もはやリップメイクの定番と化しているといえます。

今回は、あまりよく知らないという方のために、黒グロスについてまとめていこうと思います。

深みを与えて、ぐっと大人リップに

もともとグロスは唇にツヤをのせるためのもので、口紅に取って代わってリップメイクの主役になった時代もありました。

これまでのグロスは口紅のような色もちや発色、グロスならではのツヤと手軽さが人気だったのですが、黒系グロスの役割はまた違うものです。勘違いして欲しくないのは、黒グロスはパンクな黒い唇を作るものではありません。

口紅の上に重ねて、ニュアンスを出したり、何もつけてない唇にのせて、唇の血色感を引き出したり、いわば便利グッズのようなアイテムです。

レッドリップなどの口紅は発色が命。けれど鮮やかすぎても使いにくいということがありますよね。浮いてみえたり、派手にみえたり。

そういうときに活躍するのが黒グロス。使うと以下のようなメリットがあります。

・ニュアンスを与え口紅の色を馴染ませてくれる。
・口紅の雰囲気を変えられる。
・深い色味にして、大人っぽくできる。
・素の唇にのせると、血色感を引き出してくれる。

使い方は、普通のグロスと同じように、口紅に重ねる場合は口紅を塗ったあとにのせて、ポンポンとなじませます。

重ねる量によっても違いますが、口紅は赤なら葡萄色、ピンクならサーモンピンクのような肌なじみの良いカラーに仕上がります。こうすることで色の調節ができ、とってつけたようないかにもという感じのリップメイクを防げます。

口紅をぬらない場合は、リップクリームを塗り、黒グロスを重ねるだけ。血色を引き出し、自然な陰影のある唇をつくります。