プレッシャーをかけすぎない

「幼稚園に行ったらちゃんと先生に挨拶するのよ」「先生の言うことをよく聞くのよ」

「お友達と仲良くするのよ」「お友達の物を取ったらだめよ!」

幼稚園でちゃんとやってほしいと思うあまり、こんな風にプレッシャーをかけ過ぎてはダメですよ。

どんな先生かもわからないし、どんな子がいるのかもわからないのに、こんな風に言われたら、不安で幼稚園に行きたくなくなってしまいます。玄関を出る前から泣き出してしまうことにもなりかねません。

ママの不安は子どもに伝わります。ママ自身もデンと構えて、“幼稚園に行ってから学べばいい”くらいの気持ちでいましょう。

楽しいイメージを抱かせる

幼稚園や保育所は、幼児が初めて集団生活を送るところです。

それぞれの園の方針もあるでしょうが、ちゃんとしなくてはいけない所とか、怖い所というイメージを抱かせてしまうと、入園式のみならず、登園拒否までしてしまうかもしれません。

幼稚園は、たくさんのお友達と遊べる場所だし、いろいろなことが覚えられて成長していける場所です。

子どもにも、「お絵描きやかけっこや楽しいことがいっぱいできる場所」であり、「いろいろなことが覚えられてどんどん賢くなれる場所」なのだと伝えましょう。

入園式でギャン泣きしても心配はいらない

もし、練習もしたのに入園式でギャン泣きしてしまったら?

親と離れる時に子どもがギャン泣きしていると、親はとても不安になるものですが、たいていは親の姿が見えなくなるとすぐに泣き止んだり、せいぜい5分~10分で泣き止みます。

楽しそうにしている他の子達に刺激されて、関心が他に移っていくからです。

ところが、そうやって親と離れて平気で楽しそうに遊んでいても、お迎えの時間に親の顔を見るなり「ママ~」と抱きついて泣き出す子もいます。

親は、ずっと泣いていたのかと心配するかもしれませんが、実はそんなことはないのです。

子どもは自分を守ってくれる一番の保護者は親だとわかっていますから親に甘えているのです。それは、子どもの知恵であり、いい親子関係が築けている証拠でもあります。

園や先生や周りの子達に慣れてくれば、毎日楽しく登園できるようになるでしょう。

いかがですか?できれば、泣いたりせずに、楽しく入園式に臨めるといいですね。

子どものためにも、今からでもぜひ、心の準備をさせてあげてくださいね。

「元日本航空CA、英語プリスクール経営者、保育士。幼児教育研究家として『日本欧米いいとこどり育児のススメ』をYouTubeでも発信。著書に『グローバル社会に生きる子どものためのしつけと習慣』『5歳からでも間に合う お金をかけずにわが子をバイリンガルにする方法』『モンテソ―リ教育で伸びる子を育てる』、『ホンマでっかTV』に子ども教育評論家として出演など。」