「お父さん、うまい!!その通りっ!!!」
と力強く言い放ったのです。
あまりの勢いにキョトンとしたワタシに、先生は熱く教えてくれました。
「赤ちゃんたちが楽しくしてくれてるのは保育士として嬉しいことだし、なるべくストレスがかからないように気を付けてます。でもね、やっぱりお家がイチバンなのに変わりはないんですよ!
保育園だとみんながいるから気をつかったり、自分の自由に動けたり出来るわけじゃないしね。家では出来ないのに保育園で出来ることがあるのも、頑張ってよそゆきの顔をしてるだけなんです。
もちろんパパもママも仕事頑張ってるから、子どもたちにもそのお手伝いをしてもらわなきゃなんないけど、お父さんの言った『残業』っていうのはホントその通りで、保育園は職場と同じなんですよね。
だから、お迎えが遅れたらその分疲れが溜まるし、早引け出来たらその分ラクなハズですよ」
…そう保育士さんに優しく諭されて、初めて旦那の言葉と、ムスコの体調と、保育士さんの気持ちが一つになって胸の中にストンとおちてきました。
仕事で遅れるのはしょうがない。
子どもを保育園に通わせていることも悪くは無い。
だけど、自分が頑張っていられるのも子どもが一緒に頑張ってくれてるから。
そのことを忘れないようにしよう。
変に罪悪感を感じるくらいなら、早めに迎えに行ける日は、少しでも早くお迎えに行こうと、そう素直に思えるようになったのです。
早くお迎えに行くべき、という話ではなく。
実際、自分もムスコも頑張りすぎて一緒に風邪をひいた日にゃぁ、それはそれは痛い目をみましたので(特に旦那が…)なるべく連続でお迎えが遅れるのを防ぐよう仕事を調整し、自分の制作作業(主にこの連載など)の日には、もう4時とかにお迎え行っちゃいます。
そうやってバランスを見ながら30分(なんなら15分)刻みでお迎えの時間を調整したことで、今年の冬はガチの風邪での小児科通院地獄をしないで乗り切れそうです。
まあ、それでも風邪ひくときはひくんですけどね…(汗)
で、朝7時~夜6時とかの保育時間できてるママ友の子どもはピンピンに元気だったりするんで、『早くお迎え行きさえすりゃあ1年じゅう子どもは元気だぜ!!』という話でもないんですが。
産まれてまだ1〜2年しかたってないといえど、赤ちゃんは大人と同じように、もしかしたらソレ以上に場の空気を敏感に感じ取って、気をつかって、一生懸命に役割を果たそうとしてるんではなかろうか。
そんなことに気づかされたいい経験でした。
いずれ大きくなって4〜5歳くらいの幼児クラスになると、むしろ保育園が楽しくて家に帰りたがらないとか、お友達が出来ていつまでも帰り支度しないなどの『帰宅拒否問題』が発生するみたいですが、
あの、ワタシを見つけて「あー!うう~!!☆」と満面の笑みでかけよって来てくれる間は、可能な限りなる早でお迎えに行こうとおもいます。
つづく
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