ママ友の子どもが障害児だった場合、次のように悩んでしまいませんか?
- 腫れ物に触るような態度は、却って相手に失礼かしら?
- 障害については触れないべき?見て見ぬふりをした方がいいのかしら?
- 何か励ましの言葉をかけた方がいいのかしら?だとしたら、なんて言えばいいの?
今回は、ベストな接し方について、自身の子どもも障害児である『立石流 子どもも親も幸せになる 発達障害の子の育て方』の著者の立石美津子がお伝えします。
障害のある子のママを不快にさせる言葉
言葉をかける側は、決して「傷つけよう」としている訳ではありません。むしろその逆で「元気づけよう」としています。それなのに、言葉をかけられた側が嫌な気分になってしまうことがあります。
次のような言葉はその一例です。
1.障害名をあだ名にする
人前で、上の子のことを「お兄ちゃん」「長男君」、下の子のことを「弟君」「次男君」と呼ぶ人がいます。
その流れで、障害を持つわが子のことを「うちの自閉ちゃん」「うちのダウンちゃん」などと呼んでいる人もいます。
でも、これはその子の親が使って許される言葉です。
「太郎」「幸子」など立派な名前があるのに、他人から障害名で一括りにされて愛称のように「自閉ちゃん」「ダウンちゃん」と呼ばれるのは嫌な気がするものです。
2.障害名で表現する
好奇心旺盛で、元気に動き回る健常児のわが子の様子に、「うちの子は多動だから」とか「多動ちゃんだから」などと言うママがたまにいます。
本当に“注意欠如/多動性障害(AD/HD)”の診断を受けているママが耳にすると、決していい気分はしないものです。
3.「秘めた才能があるに違いないわよ」
障害のある子どもを育てていて、大変そうに見えるママに対して、つい次のように励ましたくなってしまいませんか?
「きっと何か秘めた才能があるはずだから、それを見つけて将来の職業に活かしてみたら?」
確かに、健常児にはない記憶力の高さや、秀でた才能の持ち主もいて、将来花開く人もいます。
しかし、才能を見つけようと躍起になるあまり、目の前にいるわが子を受け入れられなくなってしまうママもいます。
また、障害児のママは、健常児には簡単にできることが困難なわが子を見つつ、他の子と比べては一喜一憂しています。
そんな中、このような言葉をかけられたら「毎日の子育てでいっぱいいっぱいなのに、今から就労のことまで考えないとダメなんだ」と、ますます追い込まれてしまいます。
こんなときは、「すごい記憶力だね」など、現在の状況だけに感心する言葉に留めておいた方がよいかもしれませんね。