3: 子どもが繰り返すいたずらに注目しよう
子どもがいたずらをするのは、その子自身が「こんな能力を伸ばしたい」と、その能力を使いたがっているサインなのだそう。
たとえば、髪の毛を引っ張る、ティッシュを箱から全部出すといったいたずらが見られる時は、「引っ張る能力を伸ばしたい」というサインなのです。
また、食べ物を投げてしまう時などは、「投げる能力を伸ばしたい」時期だということ。その時にさまざまな投げる遊びをさせてあげることで、投げる能力を身につけさせることができるそうです。
「子どもが喜ぶことは、子どもが求めていること」と伊藤さん。いたずらを通して、子どもがしたいこと、何を求めているのかがわかれば、ママのイライラもなくなっていきそうですね。
4: やる気を引き出すときのNGワードとは?
本書では、遊び方のルールについても詳しく紹介されています。皆さんは子どもに何かをさせたいとき、「やってごらん」「面白いよ」と声をかけてしまうことはありませんか?
実は「やってごらん」「面白いよ」は、子どものやる気を損なうNGワード。子ども自身が「自分で選んだこと」にはならず、やる気が削がれてしまうといいます。
子どもをやる気にさせたいときは、面白そうに見せることがポイントになるとのこと。
例えば、ボタンを留めるときは、「やってごらん」ではなく、大人が「見ててね」「穴に入れるよ」などと言いながら、楽しそうにやってみせるのです。ママが見せることで、「やってごらん」と言わなくても、マネしてやり始めるそうです。
思い通りにいかない子育て。周りと比較して、「なんでうちの子はいたずらばかりするのだろう」と悩むことがあるかもしれません。しかしそのいたずらの意味が分かれば、ママの気持ちもきっとラクになるはず。
書籍『引っぱりだす! こぼす! 落とす! そのイタズラは子どもが伸びるサインです』には、親子が上手に遊ぶコツや、手指を使う遊び道具がたくさん紹介されています。
道具は家にあるものや、100円ショップで手に入る材料で作れるものばかり。子どもの能力を伸ばす遊び方を、ぜひ学んでみてくださいね。