もうすぐ桜の季節。4月になると、新社会人は会社勤めが始まります。6歳になった子は小学校入学です。そして、3歳を迎えた子は幼稚園入園です。
新しい環境に変わるとき、大人でも「いったいどんなところだろう、楽しみだな」とワクワク感や期待感を持つのと同時に、どんなところかわからないので「果たして自分はその環境に馴染めるだろうか…」と一抹の不安を持つものです。
そんなとき、周りからこんな風に言われたらどうでしょう。
「もうお気楽な学生生活は終わったんだぞ!社会人として見られるんだからな!会社から悪い評価を受けないように、クビにならないようにしっかりしないとダメだぞ!」
更に不安感が加速してしまいますよね。
これは小学校入学時、そして幼稚園入園時も同じです。
子どもが入学・入園する前、親は心配のあまりあれこれ言いたくなりますが、却って子どもが委縮してしまいます。
そこで今回は、入園前の子どもを持つパパ・ママ向けに、『1人でできる子になる 「テキトー母さん」流 子育てのコツ』の著者の立石美津子が上手な接し方をお伝えします。
入園前の子どもにかけたい言葉
○もうすぐ幼稚園が始まるね。家にはない玩具があって楽しみだね。
○園庭には滑り台やブランコもあるんだって。早く乗りたいね。
○素敵な先生が○○ちゃんのことを待っているよ。
○この制服を着て毎日行けるんだって、楽しみだね。お兄さん(お姉さん)になるんだね。
○幼稚園には友達が100人いるんだって。100人友達作ろうか!
入園前の子どもにかけてはいけない言葉
×自分のことは自分で出来ないと、怖い先生がいて叱られるよ!
×自分で服や靴を履けないとダメなのよ!
×幼稚園には子どもがたくさんいて、先生はあなただけに構ってはくれないのよ!
×ママと離れるからって泣くんじゃないのよ!
×幼稚園ではお弁当を残さず食べないとダメなのよ!
×そんな我儘を言っていたらお友達ができなくなるよ!
×幼稚園にママはいないのよ。自分のことは自分でできないと4月から困るわよ!
×早起きしないと、スクールバスに乗り遅れて園に入れてもらえないのよ。早く起きる練習をしなさい!
×お兄ちゃん(お姉ちゃん)が3歳の時はこれくらいできたのに、どうしてあなたは出来ないの!
まだ園に行ってもいないうちから、こんなことをインプットされてしまったら……。子どもは「幼稚園は怖いところ」と思ってしまい、入園渋りをするようになってしまいます。