柳井貢氏

── ライブエンタテインメントの本格的な再開までには、まだかなりの時間が必要な気配ですよね。そんな中で、この「#オンラインライブハウス_仮」というものがどうなればスタンダードになっていく、というふうにお考えでしょうか?

柳井 僕が提案しているのって技術ではなくて、考え方なんですよね。

現在の状況において、そしてこの状況が明けた先の世界で、オンラインでの選択肢を増やすっていう取り組みが「#オンラインライブハウス_仮」なんだと思っています。

そこに、想像力を豊かにして、どれだけエンタテインメントを届けることができるか、ということにチャレンジ精神を持ってトライしてくれる人がたくさん出てくれば、もしかしたらひとつのフォーマットになり得るかも、とは思っています。

エンタテインメントを楽しむための選択肢を作る、という意味においてのスタンダードにはなりたい、なれるのではないか、と。

── 新型コロナ収束後もリアルと並行してこのサービスは残していくイメージですか?

柳井 そうなればいいなと思っています。例えば、ラジオの公開収録で弾き語りで何曲か披露する、といった場合に、「#オンラインライブハウス_仮」の形でやるのもいいと思いますし。

全国ツアーの前にリハーサル風景をオンラインで見せるとか、ソロアーティストの場合だったら、実際のツアーはバンドで回るけどオンラインでは弾き語りで回る、とか、発想さえあればリアルなものと並行して面白い使い方ができると思うので、使いたい人はどんどん使ってください、と思っています。

正直、これで一儲けしようとは思っていなくて。せっかく考えたものだし、みんなで頑張ってやっているので褒めてほしいとは思ってますけど(笑)。なので、誰かの役にたつ考え方として育ってくれて、それが別のものになっても全然いいなと思ってます。

今後の公演情報はonlinelivehouse.jpで順次、発表されます。