こんなに子どもと過ごせることはそうそうない?ママたちが感じた「良かったこと」

子どもと過ごした2か月で良かったことを挙げてもらうと、やはり多かったのはこちらの意見。

「子どもの成長を逐一感じられること!」

特に保育園ママは0歳や1歳から子どもを保育園に預けているケースも多いため、こんなにずっと一緒にいて成長を間近で見られることはそうそうないですよね。

「次男は1歳から保育園でほとんど保育園に任せっきりの状態だったけど、自粛期間中にトイレトレーニング、食事管理などをして成長を間近で見られてうれしかった」(3歳・5歳のママ)

「一緒に同じコンテンツ(ネトフリのアニメとか)を楽しむことで、会話のバリエーションが広がった。あと、これまでやったことがない粘土を始めたら私が楽しかった」(3歳のママ)

「子どもはずっと家にいられて毎日とても楽しそうでした。息子は少しずつ保育園に復活したのですが、行きたくないとグズります。お昼寝が嫌だそう。

自分の好きなタイムスケジュールで動けるのはいいみたいですね」(5歳・小学生のママ)

ちなみに筆者の家庭では、言葉の成長がめざましい2歳児がいるため、どんどん言葉が増えていく様子を間近で見られたことはとても貴重でした。いつもなら園の連絡帳で知るようなことを、自分で実際に見て、感じられたのはうれしいですよね。

そして中には、こんな意見も…。

「0歳から子どもを保育園に預けていた身としては、こんなに長く子どもを見たのは初めてだと思う。ありがたく思わなきゃと思ったりもするけど、だいたい3時間もすればありがたみも消える(笑)。もう勘弁してくれよ~と」(2歳・5歳のママ)

共感できる方も多いのでは? うれしい、楽しいばかりではない、育児の大変さもひしひしと感じられます。

毎日が土日のような生活でさまざまな体験ができた子どもたち

5歳長男が自転車の補助輪卒業!」(2歳・5歳のママ)

「公園から帰ってきて、シャワーを浴びるときに、子どもだけで浴びさせたり、いつもより子に任せる場面が増えた」(3歳・5歳のママ)

「逆上がりや自転車などに挑戦できたし、時間がないとなかなかできない料理にも取り組んで腕を上げた」(3歳・小学生のママ)

長い自粛生活で、さまざまなことに挑戦している子どもたち。目に見える形での成長もたくさん見られたようです。我が家でも、魚が大好きな5歳長男が、夫のサポートのもと丸ごとの魚をさばく腕を上達させ、これも自粛生活のたまものかなと感じています。

集団生活を送っていないがゆえのメリット

「風邪をひかずに健康だった(笑)。いつも何かしらもらってきたり、鼻水垂れてたりするのに」(3歳・5歳のママ)

「保育園の送り迎えで感じる時間的なプレッシャーがない」(2歳・5歳のママ)

「翌日の朝起こす時間の心配がないので、夜多少寝るのが遅くなっても気がラクだった」(3歳・5歳のママ)

保育園・幼稚園に通わせていると避けて通れないのが、「病気をもらってくること」。新型コロナウイルスにかからないための登園自粛で、いつもならかかっていてもおかしくない、風邪やインフルエンザはもちろん、軽い鼻水すらもなかったという子どもも。

また、自粛により登園や園バスの時間を気にしなくていいタイムスケジュールでのびのび過ごせたという一面もあるようです。

夫がテレワークで思わぬ家族団らんも

「夫もテレワークだったから、結果としてワンオペでなくなり、いつもよりむしろラクだった」(3歳・5歳のママ)

「家族でトランプなどのゲームがたくさんできた」(2歳・5歳のママ)

「今までは平日家にいなかった夫もテレワークになったので、家族団欒できた」(3歳・小学生のママ)

夫もテレワークになった家庭では、いつもなら土日などの休みにしか得られない家族団らんが毎日のように実現したようです。ふだんワンオペのママは、逆にラクになってありがたい、とすら思ったのでは。

両親揃っていても休日のように完全に子どもの相手ができるわけではありませんが、それでも子どもは両親と毎日ずっと一緒にいられてうれしかったのではないでしょうか?

5月25日には緊急事態宣言が解除され、少しずつ日常が戻ってきています。まだまだ油断はできない状況で自粛生活も続きますが、会社への出勤や、子どもの登園は徐々に開始したご家庭も多いのではないでしょうか。

今回の自粛生活による仕事と育児の両立は、仕事の柔軟性、夫の在不在、協力体制、子どもの年齢や性質などによっても、余裕のあるなしの度合いは変わってくるでしょう。

今回、感じたメリットやデメリットを今後の生活にも活かし、「日常」のありがたみを感じながら育児と仕事を両立させていけたらいいですね。

エディター&ライター。エンタメ誌などの編集を経て、出産を期にライターに。ミーハー精神は衰えないものの、育児に追われて大好きなテレビドラマのチェックもままならず、寝かしつけたあとにちょこちょこと読むLINE漫画で心を満たす日々。