ウエルシュ菌要注意の食品

カレー、シチュー、ロ-ストビ-フ、ロ-ルキャベツなど、肉、魚、野菜を使った煮込み料理でウエルシュ菌は繁殖しやすくなります。

これらは煮込で寝かせると美味しいと言われる料理で、数日前や前日から調理することも多いですよね。

調理してお鍋のままコンロに置いて、次の日また加熱して・・・という料理をしていれば、ウエルシュ菌はどんどんと繁殖されていきます。

ウエルシュ菌予防策

できれば前日調理は避けましょう。寝かせて作る場合は、そのまま室内で放置せずに粗熱が取れたら一度冷蔵庫で保管する方がいいですね。

また、大量に作って保管する場合は、小分けに分けて急速冷凍をすると安心です。

調理後は10°C以下にするか、55°C以上を保って保管するようにしましょう。

食中毒予防のためのお弁当

可愛くデコったおかずや可愛いお弁当箱がありますが、食中毒予防のためにはおかずの内容や、お弁当の機能性を重視しましょう。

食材

食材は水分が少ないものにし、シソや梅干し、酢や塩を使った調理をすることで、食品がもつ殺菌作用により、食中毒予防ができます。

仕切り

水分は食中毒菌を繁殖させてしまいます。特に水分が出やすい料理は使い捨てやシリコンのカップを使ったり、別のタッパーに入れたりして工夫するといいですね。すでに仕切られているお弁当箱だと、安心です。

保冷機能

お弁当箱の上蓋に保冷剤を入れられるものがあり、お弁当が温まりすぎず、食中毒予防の1つとなります。

保冷剤入れがない場合は、テープや輪ゴムで、お弁当の上に保冷剤をのせるのもいいですね。お弁当入れを保冷バックにするのもお勧めです。

ただ、保冷剤の多くは2時間ほどで切れてしまうので、幼稚園や保育園、学校など室内であれば、冷蔵庫や冷暗所に保管しましょう。

ピクニックや遠足の際は炎天下にさらされることもあります。その際は、食中毒になりやすい食品は避け、保冷をしっかりしましょう。

まとめ

食中毒は誰でも起こるものですが、乳幼児や高齢者、さらには疲労やストレスが溜まった人は抵抗力が低く、特に食中毒が起こりやすくなります。

多くの食中毒菌は熱に弱いため、加熱をして、出来上がったら早めに食べきることが予防策になります。ただ、今回のように熱に強い食中毒菌もいるので、繁殖を抑える工夫をすることも大切です。

お子さんの安全のために是非、参考にしてください。

株式会社Luce 代表取締役 管理栄養士、山野美容芸術短期大学講師、服部栄養専門学校特別講師、日本臨床栄養協会評議員、ダイエット指導士、ヨガ講師、サプリメント・ビタミンアドバイザーなど栄養・美容学の分野で活躍。書籍を3冊出版。本サイトではヘルスケア、食事・栄養、美容系を執筆。