ポジション別育て方のコツ
2人兄弟、3人兄弟、4人兄弟…きょうだいといっても人数により、ポジションが変わってきます。それぞれのポジション別に、性格の特徴と育て方のコツを見てみましょう。
1: 上の子の場合
第一子という立場から、周りの愛を一身に受けて育つ「上の子」。プライドが高く、特別扱いされたい気持ちが強いという特徴があります。
特に親からよく投げかけられる「お姉ちゃん/お兄ちゃんでしょ!」といった言葉は、長女長男なら誰しもが経験している言葉ではないでしょうか。この言葉も、使いようによっては子どもにプラスに。「さすが!」とほめつつ、「こうしてほしい」と言う言葉を加えることで、今までの態度からさらにワンラックアップしてもらえるようにしましょう。
2: 真ん中の子の場合
「上の子」がいる環境の中産まれてきた「真ん中の子」は、生まれたときから「上の子」というライバルがいる状態で育ちます。そのため、負けん気が強い努力家タイプが多いようです。
反面、自尊心が低くなりがち。また「上の子」「下の子」に挟まれているので、親の目が届きにくいという特徴も。できるだけ意識して個別に関わる時間を作ると良いでしょう。
3: 下の子の場合
「真ん中の子」と同様、生まれたときからライバルがいる状態ですが、末っ子である「下の子」はライバルには脅かされていません。なぜなら親から愛されて育つから。
親との安定した関係を築きやすいポジションですが、「上の子」「真ん中の子」からしたら脅威の存在。親の育て方や上の子たちとの関係が、良くも悪くも大きく影響します。悪い影響を受けないよう、気を付けましょう。
4: 双子や三つ子の場合
生まれたときから、一緒に過ごす双子や三つ子。いくらそっくりでも、まったくの別人間として育ちます。
個別の良さを意識しながら接すると良いでしょう。三つ子など人数が多い場合は、きょうだい間のパワーバランスにも注意が必要です。
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年齢も個性も違うのに、同じように対応しようとしがちなきょうだいの育て方。今回は書籍の中から、きょうだいならではの難しさやポジションによる特徴を紹介しました。
またきょうだいと言っても、男の子同士、おんなのこ同士、男女など組み合わせによっても個性の出方はかわってくるでしょう。書籍の中ではさまざまなケースのQAも紹介されていたので、気になる方は参考にしてみてくださいね。