現代の子ども達は将来に夢を持てないでいると言われていますが、それはなぜでしょうか。
中高生の大人に対するイメージが「大変そう」「疲れている」であることから、将来に対する夢や希望が持てないのは分かる気もしますが、そばにいる大人を見て将来の夢が持てない子どもがこのまま増え続けるのは問題です。
どこかでこの悪い連鎖を断ち切らなければ、日本の将来も不安になってしまいます。
では、少しでも子どもたちに夢や希望を持ってもらうためには、親として何ができるのでしょうか。
今回は、子ども達に将来の夢を引き出すための問いかけについて矢矧(やはぎ)晴一郎著『100%子供に夢とやる気をもたせる!!』を参考に、お伝えしたいと思います。
約7割の中高生が将来に不安を抱いているという真実
ソニー生命保険株式会社は、1,000人の中高生に対し「中高生が思い描く将来についての意識調査」を実施しました。
その結果、中学生の62.5%、高校生にいたっては69%が10年後の日本や自分の将来に不安を抱いていることが判明。
そして、「大人のイメージは?」の質問には、中学生の87.5%が「大変そう」、88.5%が「疲れている」と回答しており、高校生にいたっては、「大変そう」が93.2%、「疲れている」が92.5%でした。
調査の結果から、中高生の約9割が、大人に対し「厳しい、暗い」イメージを抱いており、大人になることへの不安感から夢や希望を持てずにいることが分かりました。
大人の世界は厳しく、疲れていることに間違いはありませんが、そんな大人を傍で見ている子ども達が夢や希望を持てずにいる。
大人の事情は別問題としても、将来の日本を背負っていく子ども達には夢や希望を持ち続けてもらいたいものです。
子どもの夢を引き出す7つの質問とは
子どもが夢を持てない理由は、先にお伝えした通り、子どもが大人に対しマイナスイメージを持っていることにありますが、それ以外にも原因は考えられます。
「子ども自身が何をしたいのか、何に向いているのか分かっていない」ということも根本原因としてはありますが、それ以上に「親や教師などの大人が、“子どもの中に潜在している才能”を引き出せていない」ということが原因としてあげられます。
親ができることは、子どもの夢を引き出すことであり、子どもの夢を引き出すためには大人が「質問力を持つことが必要だ」と『100%子供に夢とやる気をもたせる!!』の著者である矢矧(やはぎ)晴一郎さんは言います。
では、子どもに夢を持たせるための「質問」とはどのようなものでしょうか。