未就学児から小学校低学年の子どもを持つ親にとって、悩ましいのがトイレ問題ではないでしょうか。

オムツを取る練習をするオムツトレーニングを始めだすのが、だいたい2歳くらいと言われています。幼稚園や保育園の入園条件に「オムツが外れていること」となっている園もあるそうです。

オムツトレーニングを始めるのに適しているのが、おしっこの間隔が冬よりも短くなる夏。まさに今の季節から始めるママも多いようです。

しかし、オムツが外れてからも、なかには子どもが小学校に入学する年齢になっても、おねしょや、おもらしは避けては通れないようです。

意外にも、長く続くトイレトレーニング。今回は、「おもらし」の対処法ついてご紹介します。

おもらしを防ぐためにはどうすればいいの?

1.おしっこを我慢させない

おもらしが気になりだすのは、オムツを卒業し、自分でトイレに行けるようになる年中さん(5歳頃)から小学校低学年(7、8歳)ではないでしょうか。

自分でトイレに行くようになると、自然におしっこの間隔もわかってきます。しかし、学校での慣れない集団生活や、目の前のことに集中し、ついトイレに行くのを我慢してしまうため、ちょっとのおもらしをしてしまうこともあるようです。

この場合は、どうすれば良いでしょうか。ママは、子どもから「おもらしをした」という報告がなければ、まだ自分だけでのトイレに不安がある場合は、洗濯の時に濡れていないか確認するようにしてもよいかもしれません。

もし、少し濡れているようでも怒ってはいけません。「どうしたの? 」とまずは優しく、理由を聞いてみてください。

自分から「トイレに行きたい」と言えないようだったら、「おしっこを我慢していると病気になってしまう」という事を伝え、排せつの大事さを教えましょう。

また、困った時には先生に「トイレに行きたい」と言えるように教えます。

2.トイレに行くのを習慣づける

おもらしを減らすには、おしっこする時間をいつも同じにすることが効果的と言われています。

例えば、起きてから寝るまでの間に、最低でも6回はトイレに行く習慣を身に着けるようにしてください。回数で区切ると、おしっこの回数も明確になり、必ずおしっこをすることで、おもらしも減っていくはずです。

おしっこのタイミングも、起床、午前、就寝前ときちんと23時間ごとの排尿を意識づけてください。また、子どもが「おしっこがでない」と言っても、時間になったらトイレに行く習慣をつけてください。

また、トイレに行ったらおしっこを残さず、全部出し切るようにさせてください。一見、難しく見えますが、習慣にしてしまえば、簡単です。

3.膀胱や尿道に異常がある場合はためらわず受診

昼間のおもらしは、膀胱や尿道などの機能に何らかの問題がある場合もあります。

例えば、日常生活で行える改善や対処方法をいろいろと試してみて、それでもおもらしが減らないようでしたら一度、小児科や泌尿器科を受診して、それが身体の器官のせいなのか、成長の過程でなくなっていくような一時的なおもらしなのかを判断してもらうことをお勧めします。

もしも器官に異常がある場合は、薬などを用いた治療を行うこともあるようです。

子どもにとっては、おもらしは、精神的な不安にもつながります。きちんと治療して治して、不安のない学校生活を送らせてあげた方がいいです。