2歳くらいになるとトイレトレーニングを始める家庭も多いですね。幼稚園によっては「オムツをとれているのが条件」としているところもあり、焦ってしまいます。
やり方によっては長期に渡ってしまう場合と、あっという間に取れてしまう場合があります。その違いはなんでしょう?
『1人で出来る子になる 「テキトー母さん流」 子育てのコツ』の著者の立石美津子がお伝えします。
人間の発達は身心の全体の発達の中で進んでいきます。言葉も「自分の意思を相手に伝えたい」という動機や周りへの関心が芽生えて増えていきます。
言葉と同じで、オムツから卒業できるのも、様々な条件が満たされて完了します。
オムツからトイレに移行するための準備とは
1.尿を1時間半~2時間くらい溜めておける
「さっき替えたのにまた濡れている~」
こんな風に頻繁に排尿している場合は、まだトイレに移行するのは難しいかもしれません。トイレでおしっこをするためにはある程度の時間、膀胱に尿を溜めておけることが必要になります。
2歳くらいの子はまだお昼寝がありますね。お昼寝中にオムツが濡れていたら、まだ早いかもしれません。
反対にお昼寝から目を覚ましたときオムツが濡れていなかったら、ある程度溜めておけるので、トイレトレーニングをはじめるグットタイミングです。
2.おしっこをしたいサインを周りに伝えられる
おしっこをしたいとき股間を手で押さえたり、「ちっち」「ママ、おしっこ」と言えたりなど、「自分の意思を周りに伝えること」が出来るようになっていると、トイレトレーニングを始める時期に入っているかもしれません。
3.周りがトイレでしていることに興味を持ち、真似ができる
上の子がいる場合「お兄ちゃんみたいにトイレでしてみたい」と思って真似したり、絵本やアニメでキャラクターがトイレでおしっこをしていることに興味をもっていたりすることもポイントです。
注意したいポイント
1.タイミングを逃さず誘う
- 股間を押さえてモジモジする
- 机の下に隠れる
- ママにまとわりつく
- じっと宙を見て表情が固まる
- 部屋を無目的にウロウロする
このタイミングを逃さすにトイレに誘いましょう。
けれども、親がトイレのことだけにスポットを当ててしまい、何度も「おしっこは?」と頻回に誘わないことも肝心です。
誘い過ぎると、子どももトイレのことで頭がいっぱいになってしまいますからね。
2.叱らない
便器に座る直前におもらししてしまったら、イライラしてしまいますよね。
「なんでトイレで出来ないの!」とその都度叱っていると、子どもは恐怖を覚えます。「失敗したらママが凄く怒る」“トイレトラウマ”です。
特に大便を失敗したら怒られることが続くことで、便を我慢し、酷い便秘になってしまう(遺糞症)こともありますので要注意です。
“トイレまで行けたこと”だけを褒めましょう。