まだ在宅勤務が続いているママや、継続して在宅で仕事をするようにしているママもいるでしょう。そんなとき、子どもが遊びに夢中になっている間、仕事をしたいという親もいるようです。

でも、なかなか子どもが夢中になる遊びを見つけられない、ということもあるのでは?

そこで今回は、おもちゃコンサルタントの岡田哲也さんに、子どもが遊びに夢中になるためのポイントや、夢中になる遊びやおもちゃを教えていただきました。

安心感の中で子どもは夢中になる

まず知っておきたいのが、子どもが夢中になるための前提について。岡田さんは次のように解説します。

岡田哲也さん(以下、岡田)「子どもは、自分が大好きなお父さんやお母さんがそばにいてくれているという安心感があるから、夢中になって、つまり集中して遊ぶことができます。

不安があると、大人から離れたくないですし、子どもの意識がおもちゃに向きづらくなります」

子どもが安心感を得るには?

では、子どもが安心感を得るにはどうすれば良いでしょうか。

岡田「少しの時間でも良いので、子どもと一緒に遊ぶ時間を作りましょう。子どもが1人で遊んでいるときも、お母さんが見ていてくれているという距離感が大切です。

子どもが何か求めてきたら、じっくり話を聞いてあげて、具体的なアドバイスではなく、簡単な相槌やうなずきでも良いです。子どもが『自分のことを見ていてくれている』という感覚が大切です」

子どもが夢中になる遊びとは?

子どもが安心感を得ることができたら、いよいよ具体的な遊びを考えていきましょう。子どもが夢中になる遊びとはどんなものなのでしょうか?

子どもの「好き!」を探そう

岡田「どんなことが好きなのか、それは子どもによって違います。我が子の行動をじっくり観察していると『今、その子が好きなこと』に気づくことができます。並べたり、積み上げたり、引き抜いたり、変なところに置いたり。

『何でこんなことが好きなんだろう?』と疑問に思ったら、それは子どもが今好きなことであり、集中することなので、これを知っていたら、あとはその好きなことをめいっぱいできる環境を大人が整えてあげること。その子の好きなおもちゃがひとつでも見つかったら、それは素晴らしいことです」

子どもが繰り返し遊びたくなるおもちゃの3大要素

岡田さんによると、子どもが繰り返し遊びたくなるおもちゃには、3大要素があるのだそう。それはアクション、チェンジ、サウンドの3つ。

  1. アクション…人間の行為
  2. チェンジ…変わる(色やカタチなど)
  3. サウンド…音がする

岡田「この3つの要素のあるおもちゃは、子どもが自分の意思と力で対象に関わり、その結果がすぐに表れます。何度も試したくなりますし、試行錯誤もできます。

今後のおもちゃ選びの参考になります」

おもちゃの例「フィボナッチツリー」

繰り返し遊びたくなるおもちゃ「フィボナッチツリー」。両手でしっかり持って回転させると、パチパチと音を立てて広がっていきます。子どもが思わず見入ってしまう画期的なおもちゃです。