いくえみ稜さんによる人気漫画が原作のTVドラマ『あなたのことはそれほど』が話題を呼びましたが、皆さんはご覧になりましたか?
不倫モノという特性もあってか、毎回放送中~放送後にはSNS上でさまざまな声が上がり、世を賑わせた作品でした。
このようにドラマや映画などの中で、度々取り扱われる不倫には、やはり蜜の味があるのでしょう。
しかし、いつまでも続けるものでもないはず。
では、「不倫を卒業できた女性たち」にとって、一体何が不倫をやめるきっかけとなったのか。詳しく話を聞いてみました。
1. 友人が不倫から足を洗った
「1年ほどずるずると会社の先輩(既婚男性)と付き合っていました。見た目がタイプなのと体の相性が合うという理由から、1〜2週間に一度会う関係を続けていましたが、きっぱりやめました。
理由は、同じく不倫の恋愛をしていた1歳上の女友達が、不倫を卒業したことが大きいです。
彼女も自分の会社の上司と2年近く付き合っていたんですが、身近にいた独身男性から告白されたのを機に、不倫から足を洗ったんです。
新しい彼から愛され、心から幸せそうに見える彼女を見て、『私も今のままじゃ嫌だな』と本気で思ったんですよね。彼女のおかげです」(28歳/IT)
同じ“幸せとはいえない”境遇の友人だったからこそ、その美しい変化を羨ましく感じたり、自分もそうなりたいと素直に願ったり、といった感情につながったのでしょう。
友人の不倫卒業は大きな影響力があると思われます。
2. 「このままじゃ幸せになれない」と、ある文章を読んで気づいた
「5年ほど前に知り合った既婚男性と、1年弱不倫の関係にありました。でも、年末を最後に会うのをやめて、年始の挨拶をメールした際、私から別れを切り出しました。
そうやって不倫を卒業したのは、私の尊敬する女性のブログで、『誰かを不幸せにしている人は、絶対に幸せになれない』みたいな文章を読んだからです。
これ、私じゃない……? とハッとしました。
LINEのやりとりをお互いに削除するなど、慎重なふるまいをしていたので、彼の奥さんにはおそらくふたりの関係は気づかれていません。でも、人の道に反したことをしているのは事実で、それが明るみに出たら傷つく関係者はたくさんいる。
果たしてそんなことをいつまでも続けていいんだろうか、と急に冷めたんですよね。
不倫してると年末年始は相手と会えないし、連絡もろくに取れないから暇なんですよ(笑)。時間があるだけにいろいろと考え込んでしまうんです。そうして出した結論が、“卒業”でした」(30歳/出版)
「この関係はよろしくない」と自ら気づけた事例です。このように文章でも何でも、発見を与えてくれる何かに偶然出会っただけでは、卒業というアクションには結びつきません。
強い心を持って「断ち切る」行動力や決断力も欠かせないのではないでしょうか。