子どもの靴選び、どうしていますか? どんな靴がいいのかわからない、子どもに合っているのか不安、ということってありますよね。
はきにくそう、歩きにくそうにしているのなら、選び直す必要もあります。
そこで今回は、子どもの靴の選び方や正しいはき方、足のサイズの測り方、子どもにおすすめの靴の特徴を、伊勢丹新宿店のマスターシューカウンセラー・カテゴリースペシャリストである福島慶美さんに伺いました。
子どもの靴が合わないよくあるパターン4選
福島さんによると、子どもに靴が合っていないパターンとして、次の4パターンが多いそうです。
- 足の幅や甲の高さに合わせて選ぶことにより、結果的に足長に合っていない靴を選んでいる
- スリッポンなど調整のきかないものを選んでいる
- 用途に合っていない靴を選んでいる
- 正しい靴のはき方をしていない
心当たりはありませんか?これらの4つそれぞれの解決策を教えてもらいましょう。
子どもの靴の選び方の基本
まずは、1~3のパターンの解決策として、子どもの靴の選び方の基本を教えていただきました。
1.子どもの足の特徴に合わせて靴選びをする
福島「足の幅が細い子には幅の細い靴、幅が広い子には幅の広い靴を。子どもの足の特徴や靴の特徴がわからないようであれば、売り場で販売員にお尋ねください。
デザインだけで選んでしまうと、足を靴に合わせることになり、足の成長の妨げやトラブルにつながってしまいます。また大きすぎる靴はつまずく原因にもなります」
2.スリッポンなどは避ける
福島「靴選びをする際には、爪先に7~8㎜程度のゆとりをとったサイズを選ぶのが基本。
そのため、スリッポンのような固定のできない靴を選ぶと、靴の中で足が遊んでしまい、パカパカしてしまったり、靴ずれしたりする原因になります」
3.用途に合った靴を選ぶ
福島「保育園や幼稚園、また公園で走るなど、運動をするようであれば運動に適した靴を選びましょう。靴底が硬すぎるものや、ベルクロ(マジックテープ)やひもで調整のできないものは運動には適しません。
運動をするときには運動用、おしゃれをしたいときにはお出かけ用と用途を見極めて購入・使用するのをおすすめします」
正しい靴のはき方
続いては、4番目のパターンの「正しい靴のはき方をしていない」を受け、正しい靴のはき方を教えていただきました。
- ベルクロ(マジックテープ)やひもをしっかりとゆるめて、はき口を大きく広げてから足を入れる。
- 足を入れたら、まずは、かかと側に足をトントンと合わせて、靴のかかとと自分の足のかかとを合わせる。
- 靴のベロをしっかりとしまい、足と靴に隙間ができないようにしてからベルクロやひもをしめ、足を固定する。
福島「このようにはくと、爪先のゆとりがキープでき、はき心地を良くすることができます。
靴のかかとを踏んでしまうことは一番やってはいけないことです。型崩れを起こしてしまうことで足をサポートする機能が損なわれてしまいますし、靴ずれの原因にもなります」