SNSでのいじめ被害
子どもたちは友人たちとグループを作って、親に知られないところでやり取りをしている場合がほとんどです。ネット上で交わされる言葉は、実際にかわす言葉とは異なり、うまく意図が伝わらなかったり、冷たく聞こえてしまったりすることが多々あります。
すると、争いが起こり、悪くすると、無視やいじめに発展してしまいます。
「そういうグループに入るな」というのは簡単ですが、友人関係上、そうはいかないと思います。子どもの精神状態の変化に、普段から注意を払っておきましょう。
ネット加害
いじめの加害者に
もちろん、そういったグループでは、いじめの加害者になってしまうことも多々あります。
直接の加害者ではなくても、それに加担したり、傍観したりしているだけでも、いじめを受けた相手によっては心の傷になります。
著作物をアップロードしてしまう
他人の作ったものを、無断でネット上にアップロードするのは犯罪です。
たとえば、好きな漫画をスキャンしてアップロードしたり、好きな曲をアップロードしたり。本人はよかれと思ってしたことが、違法であることを自覚させましょう。
名誉棄損、他人の個人情報を流出させる
同様に、他人の個人情報(住所や電話番号、名前など)をネットに書き込んだり、ケンカしたからといって悪口を書き込んだりするのもご法度です。ネットに書き込んだ情報は、他人にコピーされてしまった段階で取り返しがつきません。
犯罪予告などを書き込んでしまう
爆破予告、殺害予告など、ちょっとしたイタズラ心でしたことであっても、重大な犯罪になります。親の責任として、膨大な損害賠償を請求されることもありますので、気をつけましょう。
トラブルに巻き込まれないために、ネットの特性を正しく理解させよう
小学校も高学年になると、親の目の届かないところで行動したがります。そのため、トラブルに巻き込まれないように、インターネットの怖さを事前に理解してもらうことが大切です。
そのためには、大きく3つのポイントがあります。
ポイント1 匿名性を悪用しない
自分の名前を出さなければ、悪いことを書いてもバレないと勘違いしてしまいます。調べれば、誰が発信したものかは判明します。
ポイント2 集団心理が働くことを認識する
集団化することによって、人はエスカレートします。それは、たとえ正しい意見であっても、人を追い詰めて悲劇を招きます。
ポイント3 表現の自由を履き違えない
表現の自由という言葉がありますが、それは何を書いてもよいということではありません。場合によっては、犯罪になることもあります。