なぜ指を使うといいの?

指は、どこにいても何をしていても目に触れるものですし、なにより身体で覚えることができるのが強みです。

小さな子ども達は、まだものの数を瞬時に把握したり、素早く足したり引いたりすることができません。

そんな時、ものを指さしたり触ったりしながら、「ひとつ、ふたつ、みっつ」と数えたり、指を折って数えると、視覚、触覚、聴覚をフル回転しながら、覚えられるわけです。

皆さんは、指先を使うことが、脳を活性化せるとか脳の老化を防ぐというのを聞いたことがありませんか?

その理由は、指先には細かい末梢神経がたくさん集まっていて、指先をつかうと、その刺激が脳に伝わり脳が活発に働くからです。そう考えると、指を使わせた子ども達の成績が良かったというのもうなずけますね。

小さい子どもに数を教える時、私達日本人は指を使って教えることが多いです。日本では当たり前におこなっている指を使って数を表したり、数えたりする方法が、数の概念や計算の学習に有効だと科学的に証明されたのです。

幼児期にはどんどん指を使わせて、楽しみながら数を教えていきましょう。

指を使って数を表す習慣のある日本人としては、ちょっとうれしくなるような研究結果でした。

<参考>Mathematics at Your Fingertips

「元日本航空CA、英語プリスクール経営者、保育士。幼児教育研究家として『日本欧米いいとこどり育児のススメ』をYouTubeでも発信。著書に『グローバル社会に生きる子どものためのしつけと習慣』『5歳からでも間に合う お金をかけずにわが子をバイリンガルにする方法』『モンテソ―リ教育で伸びる子を育てる』、『ホンマでっかTV』に子ども教育評論家として出演など。」