親の目から見た違い

家の場合、最初は保育園で、その後に幼稚園に変わりました。そのため、子どもの性格も大きく変わったというのが、実感としてありました。

保育園では基本少人数なため、先生との交流も多く甘えることができます。そして、多くの年代の子どもが共存しているため、年長者としての役割も自然に身についていきました。これは、保育園のメリットだと思います。

一方、幼稚園は、一学年5クラスもある大きなところだったので、同じ年代の子と切磋琢磨することが余儀なくされました。

大人数になると、自然と派閥のようなものもできてくるので、人間関係の大変さは学べたのではないかと思います。

タフになったというのは、親の目から見てもわかりました。これは小学校に入ってからの集団行動の先取りという意味では、かなり効果があったように思います。

子どもの目から見た違い

子どもに聞いたところ、「先生のタイプが、全然違う」とのことでした。

基本的に、幼稚園では規律が重んじられ、一日のスケジュールが決まっているので、保育園に慣れ親しんでいた我が子にとっては、「かなり窮屈に感じられたこともあった」。特に「保育園にはあった、お昼寝の時間がなくなった」のは、慣れるのに時間が掛かったようです。

来春からの通園先を決めなければならない、この季節。実際に悩んでいる方も多いと思います。

もちろん、それぞれの家庭の事情はあるのでしょうが、子どもの性格をもとに、保育園&幼稚園選びをしてみるのもよいかもしれません。

「ぴあ中部版」映画担当を経て上京、その後はテレビ情報誌、不動産雑誌・広告などの編集・ライターを務める。著書に『年収350万円でも家が買える』(2014年・彩図社刊)。また、映画監督としては、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭などで注目され、2002年「異形ノ恋」(出演・西川方啓、木下ほうか、寺田農)でデビュー。