年の差きょうだい、親のコミュニケーションのポイントとは?
年の差きょうだいは、親がいくつかコミュニケーションに注意を払うことで、家族仲をより良い関係性にすることができます。
年の差きょうだいを育てるママは、以下の点を意識してコミュニケーションを取ってみてください。
1.上の子をよく褒める
年の差きょうだいの場合、上の子が下の子をとても可愛がってくれることが多いです。
ですが、嫉妬深い子の場合、年の差が離れていても、下の子に対し嫉妬し、きつく当たることがあります。また、表面には出さなくても我慢していたり、心の中では下の子を憎々しく思っている場合もあります。
それを防ぐには、親が意識して上の子をたくさん褒めること。たくさん褒められると、自己肯定感がアップし、自信が増すので、きょうだいへの嫉妬心も薄くなります。
「宿題とか習い事で忙しいのに、いつも妹の相手をしてくれてるよね。ありがとう」
「ピアノ、上手になったね〜」
など、具体的な行動や行為を褒めることはもちろん、
「◯◯がいてくれて本当に幸せ」「いつも元気でいてくれてありがとう」
など、存在そのものを肯定する言葉がけも効果的です。
2.上の子と下の子を比べない
幼い頃、親にきょうだい間で比べられたことが原因で、大人になっても自分に自信が持てず、他人とのコミュニケーションに弊害を来している人は少なくありません。
誰かと比較してダメなところを指摘されると、子どもはとても傷つくのです。年の大きく離れたきょうだいだったとしても、それは同じです。
上の子と下の子の年が離れていると、下の子がより可愛く思えて、つい「◯◯ちゃん(下の子)の方が断然可愛い!」などと口走ってしまいたくなるかもしれませんが、それは絶対に言わないよう意識しましょう。
上の子には、下の子との比較ではなく、
「あなたのことも◯◯ちゃん(下の子)と同じぐらい可愛かったよ」
「みんなあなたのことも小さいときにすごく可愛がっていたんだよ」
という言葉がけを。
また、下の子に対しても、上の子と比較するような言動はNGです。
「お兄ちゃん(お姉ちゃん)は、これぐらいのことはできていたよ」
「お兄ちゃん(お姉ちゃん)に比べてダメだね~」
などと言わないよう注意してください。
3.上の子と下の子の接触機会を意識して多く持つ
年の差が開いていると、上の子と下の子の接する機会はやはり少なくなります。
下の子が物心ついてくる年齢になると、上の子は塾や部活で忙しくて一緒にいられず、一日ほとんど顔を合わせない…なんてケースもよくあります。
そうなると、きょうだい間の結びつきがとても弱くなります。
年の差きょうだいの場合、「きょうだい」というよりは、「一人っ子を2回育てている」という感覚のママもいらっしゃいますが、これも上の子と下の子の接する機会が少ないことによって起こります。
これを防ぐには、親が意識して接触機会を設けることが大切です。
上の子に下の子の遊び相手をお手伝いの一環として定期的にやってもらう、週に1回は家族団欒の時間を作る…、など、工夫してみましょう。
顔を見合わせる機会が頻繁に取れない場合、手紙などのやりとりもいいのではないでしょうか。
私には10歳離れた姉がいます。姉は高校卒業と同時に専門学校に行って寮暮らしをすることになり、離れ離れになったのですが、母親が私に姉への手紙を定期的に書くよう取り計らってくれました。
姉も毎回きちんと返事をくれていました。姉との文通生活はとても楽しく、姉の帰省が毎回とても待ち遠しかったのを今でもよく覚えています。姉とは今でもとても仲良しです。
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「次は男の子(女の子)が欲しいけど、上の子と年が離れすぎているから…」などの理由で子どもを諦めようとしているママ。また、現在妊娠中で、「上の子と年が開きすぎていろいろ不安…」と思っているママ。
気に病む必要はそんなにないのかもしれませんよ。
年の差きょうだいを育てるママは、今回お伝えしたことを参考に、家族のコミュニケーションをとってみてくださいね。