前払いのキャッシュレス

前払いの交通系・流通系ICカードや、プリペイドカード、スマホ決済アプリは、チャージされている金額だけが利用できるので、オートチャージの設定をしていなければ使いすぎを防止できます。

年齢制限がない場合がほとんど なので、小さなお子さまでも始めやすいでしょう。

即時払いのキャッシュレス

即時払いのデビットカードは、利用した時に口座から即時引落され、利用限度額を設定することも可能です 。

また、デビットカードを利用したときにすぐにメールで通知が来るサービスもある ため、親が子どものお金の管理をすることが簡単にできます。デビットカードは、基本的に15歳~16歳以上からの申込みになります。

子どもがよく使うシーンに合わせて選んでみよう

交通機関をよく使うようであれば、「SuicaやPASMOなどの交通系ICカード」、ショッピングで使うことが多いのであれば、「nanacoや楽天Edyなどの流通系ICカード」、「LINEpayカードやdカードなど」のプリペイドカードは、ネットショッピングで利用ができます 。

すでにスマホを持っている場合は、スマホ決済を使うのもよいでしょう。利用する頻度が高いものを選んでみると、キャッシュレスがより身近に感じるのではないでしょうか。

約束事を決めましょう

おこづかいをキャッシュレス化にしたら、まずは使い方を教えましょう。キャッシュレスに対応していないお店もあるでしょうから、どこで使うか何を買うか話し合うことが大切です。

現金のおこづかいでもそうですが、おこづかいの報告方法や約束事も決めましょう。

いくら使うか、いくら使ったか、残りがいくらあるか意識しよう

キャッシュレスは目に見えないお金であるため、手元に今いくらあるか意識する習慣をつけましょう。親子一緒になって、利用明細を確認してお金の使い方の確認をすることが大切です。

いつどんな時に利用するか決めておこう

交通機関をよく使うようであれば、最初は交通費を電子マネーで支払う、慣れてきたら買い物でも使うようにするなど、いつどんな時に利用するか話し合いましょう。

小売店などの小さいお店は、未だにキャッシュレスが非対応の場合があります。キャッシュレスが利用できるお店を把握しておくことと、ある程度は現金も持っておく必要があるのか、環境に合わせた使い方ができるとよいでしょう。

セキュリティ対策をしっかりと

もしも紛失や盗難にあったらどこに連絡をするか、スマホ決済は不正にログインされないようID・パスワードの強化をするなど、セキュリティ対策もしっかりと教えましょう。

また、友達にカードやスマホの貸し借りもさせないなど、禁止するルールも決めましょう。

現金もキャッシュレスも、お金の正しい使い方を身につける事には変わりありません。今後キャッシュレス化が進んでくると、大人も利用頻度が増えてくるでしょう。

おこづかいをキャッシュレス化する場合は、親が機能を把握していることも大切です。キャッシュレスが苦手と感じる人は、子どもと一緒に学ぶ姿勢で取り組んでみるのはいかがでしょうか。

【執筆者】田島 めぐみ

キッズ・マネー・ステーション認定講師/ファイナンシャル・プランナー
子どもたちが、お金について楽しく学べる講座の開催や、女性のお金の専門家としてマネー講座や個別相談業務を主に沖縄県で活動しています。得意分野は生命保険・長期資産形成・女性の起業についてなど。

「見えないお金」が増えている現代社会の子供たち。物やお金の大切さを知り「自立する力」を持つようにという想いで設立。全国に約300名在籍する認定講師が自治体や学校などを中心に、お金教育・キャリア教育の授業や講演を行う。2023年までに2000件以上の講座実績を持つ。公式サイト「キッズ・マネー・ステーション